均一運賃への変更
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「武蔵村山市内循環バス」の記事における「均一運賃への変更」の解説
2011年(平成23年)5月1日から2012年(平成24年)3月31日までの予定で、多区間運賃から100円均一運賃とするワンコイン運賃の試行を実施した。ワンコイン運賃の試行期間内の変更点は以下のとおり。また試行期間中に、あわせてルート・ダイヤ再編の検討を行うこととした。 大人・子供(小学生以上)ともに運賃は100円。未就学児は引き続き無料。 障害者割引(運賃半額)は適用されず、同額の100円となる。多区間運賃での初乗り運賃の半額は90円のため、初乗り区間では子供・障害者運賃は逆に高くなる。 乗継チケットによる割引制度は適用されず、1乗車につき100円となる。 MMシャトル専用回数券・定期券が利用できなくなる。払い戻しは立川バス営業所で行う。 交通系ICカード(PASMO・Suica)は引き続き利用できるが、バス利用特典サービスが適用されなくなる。 東京都シルバーパスは引き続き利用できる。 利用状況を把握するため、乗車方法は従来通りの後払い整理券方式とする。従来どおり、現金や回数券の場合は整理券を取って乗車し、降車時に運賃・整理券を運賃箱に投入する。ICカード利用の場合は乗車時・降車時ともカードリーダーにタッチする。 ワンコイン運賃試行期間中は市の広報などで積極的にPRし、市内循環バスのさらなる利用を呼びかけた。その結果、利用者は増えたものの、値下げにより運賃収入は減少することとなった。2010年度(平成22年度)に比べ、輸送人員は12%増加したものの、運賃収入は23%の減収となった(5月~9月の比較)。 運行経費の赤字分については年間8,500万円を限度に市が立川バスに補助金を支出しているが、2010年度(平成22年度)の実績では、運賃収入約3千万円に対して運行経費は1億5千万円以上にのぼり、市の補助限度額を超えた赤字分は立川バス側が「持ち出し」で負担する形となっている。2011年に立川バスは『バスラマ・インターナショナル』の取材に答え、立川バスが運行受託するコミュニティバスは多摩地域の5市全てで赤字だとした上で、自治体によっては財政難から赤字分が全額補填されないため、コミュニティバスのあり方について存廃も含め考え直す必要があるとして、自治体とも話し合いを進めていると語った。 2012年(平成24年)3月15日には、ワンコイン運賃試行期間の延長を発表。運行内容の変更が正式に決定・施行されるまで試行運行を継続する予定とし、翌2013年4月1日のルート再編時までワンコイン運賃での運行が継続された。 利用促進を広報した前年11月以降は、輸送人員は前年度比17%増(東京都シルバーパス利用者を除く)、運賃収入は前年度比21%減となった。同年8月1日に「市内循環バス(MMシャトル)運行方法の変更案について」を発表。変更案の概要は以下のとおりとされた。 運行ルート:上北台ルート、玉川上水ルート、武蔵砂川ルート、西ルートの4路線。上北台ルート:村山温泉かたくりの湯は、施設利用者の帰宅に配慮し、夕方の駅方向のみ経由する。 玉川上水ルート:日中ルートの循環部分を極力減らし、わかりやすい往復ルートとする。 武蔵砂川ルート:往復ルートに変更。朝は駅への速達性を重視しイオンモールへの乗り入れを中止。 西ルート:武蔵砂川ルートの日中時の経路、西循環ルートで利用者が少ないため、統合して西ルートに再編。 西ルートの統合・再編に伴う路線廃止の代替として、市内南西部でコミュニティタクシーなどの導入を検討する。2013年(平成25年)4月から乗合タクシーの実証運行が開始。愛称は「むらタク」に決定。 運賃:170円均一(子供・障害者90円、未就学児は無料)。立川バスの初乗り運賃と同額に設定。東京都シルバーパスは引き続き利用可能とする。 運行本数:市民からは増便要望が多かったが、利用状況と経費の面から、同程度を維持とする。 2013年(平成25年)4月1日、上記の変更案を受けてルート変更・ダイヤ改正を行った。この日をもってワンコイン運賃試行運行は終了し、大人170円均一運賃へ移行した。同日よりコミュニティタクシー「むらタク」も運行開始された。追加で決定・実行された施策は以下のとおり。 2011年5月からのワンコイン運賃試行により廃止された、専用回数券が復活。170券・90円券の2種を発売。 同じくワンコイン運賃施行により廃止された定期券は、割引率が高くなるとして復活しなかった。 専用一日乗車券「MMワンデーフリーパス」が新設された。 市内循環バス利用を促すため、市内循環バスの路線図・時刻表などを掲載した利用案内パンフレットを作成し、4月1日号の市報とともに配布した。 ラッピングバスを運行(エアロミディME)。村山温泉かたくりの湯(M26)、六道山公園(M24)、多摩都市モノレール市内延伸早期実現(M25)、多摩国体マスコット「ゆりーと」の4種類。
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