均一系触媒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 01:45 UTC 版)
均一系触媒には、適当な酸や塩基を触媒(酸触媒、塩基触媒)とするものや、金属錯体を利用するもの(錯体触媒)がある。金属錯体では配位子を替えることなどによって反応性の制御が可能である。例えば、カルボン酸とアルコールのエステル化反応には酸触媒が有効である。酸としては硫酸などの H+ を放出するブレンステッド酸を用いる場合が多いが、不斉反応などでは金属錯体などのルイス酸を使うことも多い。 また多核金属酸化物(アニオン)であるポリオキソメタレート(ヘテロポリ酸)も構造制御が可能であり、反応性を制御できる。有機金属錯体は一般に酸化雰囲気および熱に弱いが、多くのポリオキソメタレートはそれらに対し高い安定性を有している。
※この「均一系触媒」の解説は、「触媒」の解説の一部です。
「均一系触媒」を含む「触媒」の記事については、「触媒」の概要を参照ください。
- 均一系触媒のページへのリンク