四日市JCT - 亀山JCTについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 22:38 UTC 版)
「東名阪自動車道」の記事における「四日市JCT - 亀山JCTについて」の解説
画像左 :新名神と接続する亀山JCT付近の渋滞画像右 : 四日市IC - 鈴鹿IC間における下り線側の渋滞。路線は一部区間で暫定3車線化された。 かつて四日市JCT - 亀山JCT間、特に四日市ICを先頭とする渋滞が午前の下り線・午後の上り線を中心に頻発していた。激しい場合には渋滞末尾が下り線では桑名IC付近や伊勢湾岸道本線上まで、上り線では伊勢道の津ICや新名神の鈴鹿トンネル付近まで達する事があり、NEXCO中日本もゴールデンウィーク・お盆などの行楽シーズンや年末年始には例年、最大30-40 kmの渋滞予測を発表していた。 これは2008年(平成20年)2月23日に新名神高速道路が部分開通して当路線と接続した際、四日市JCT - 亀山JCTに並行する新名神が未開通だったことから東名阪道 - 伊勢道・名阪国道ルートに加えて伊勢湾岸道 - 新名神ルートの交通も当該区間に流入して想定を上回る交通量となったためである。新名神開通前の2007年(平成19年)の四日市IC - 鈴鹿IC間の交通量は一日平均6万7000台であったが、新名神開通後の2009年(平成21年)には8万9000台と大幅に増加した。 また、四日市IC - 亀山JCT間には下り坂から上り坂に変わり運転者が気付かぬまま車両のスピードが低下してしまう「サグ部」と言われる地点が5か所存在すること、四日市JCT - 亀山JCT間にはJCT・IC・SAから本線への合流が6か所も集中していること、さらに休日特別割引(いわゆる「高速上限1000円」)の導入が拍車をかけ、上り線を中心に渋滞が激化した。 日本道路公団(現・NEXCO中日本)では、新名神の供用区間が当面、亀山 - 草津間であり、接続する東名阪自動車道が新名神未開通区間(四日市 - 亀山間)の代替ルートになることから、交通量が一時的に増加することを見越して、1998年(平成10年)3月より四日市IC - 鈴鹿IC間(下り線)で登坂車線、四日市JCT - 四日市東IC間(上下線)で付加車線増設の事業を開始した。当該事業は2003年(平成15年)までに完成を見ている。 さらに、四日市IC付近のサグ部複数箇所に速度回復を促すLED情報板を設置し、2008年(平成20年)にはICなどの加速車線の延長工事や四日市JCT - 四日市IC間8.9 kmを3車線化する付加車線工事を行ったほか、2012年(平成24年)には四日市東IC - 鈴鹿IC間の上り線約3 km・下り線約5 kmに関して路肩を含む2車線道路を暫定的に3車線化した。また、2017年(平成29年)9月よりLEDライトの光でドライバーの視線誘導を図る「ドライブ・アシスト・ライト」の運用を開始した。これは進行方向に一定速度で遷移する光の流れにドライバーを追従させることで、サグや上り坂における速度低下を抑える装置である。道路の都合上、3車線化や暫定3車線化から漏れ、渋滞が酷い鈴鹿IC付近の上り線側約4 km区間に設置した。 渋滞解消の抜本的対策である新名神高速道路の新四日市JCT - 亀山西JCT間の建設については、2005年度に新名神の同区間が事業化されて以来鋭意工事を行ない、2019年(平成31年)3月17日に開通するに至った。開通直後のデータでは、東名阪に集中していた交通が新名神に分散し、四日市JCT - 亀山JCTの交通量がおよそ3割減少、また、一週間に29回発生していた渋滞も開通後には9回まで減少し、新名神の開通は一定の効果を見せる結果となった。その後2019年12月21日の亀山西JCTフルJCT化により、東名阪道四日市JCT - 亀山JCTの渋滞・通行止め時には新名神へ迂回できるようになった。 伊勢湾岸道・新名神高速道路の開通に伴う交通量の変化 (PDF)
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