向島音吉(東国原音吉)
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「古畑任三郎の登場人物」の記事における「向島音吉(東国原音吉)」の解説
読み - むこうじま おときち(ひがしくにばる おときち) 演 - 小林隆(中学時代:タモト清嵐) 古畑を「最高の刑事」と敬愛する巡査。旧姓は東国原(ひがしくにばる)だが、『古畑中学生』で描かれた中学生時代では向島姓になっている。埼玉県秩父市出身。高校時代に控え投手ながら甲子園の出場経験がある。腹違いの弟に、メジャーリーガーのイチローがいるという設定になっている。 初登場は第2回である。物腰は穏やかで常に丁寧語で話すが、地味で影が薄く古畑が現場に到着すると、よく声をかけてもらえるものの、名前をなかなか覚えてもらえず、毎回のように「君名前なんだっけ?」「向島です」「覚えとく」という会話が繰り返される。また、今泉や桑原からも時折名前を忘れられることがある。第24回でやっと覚えてもらえたものの、東国原姓になっても向島君と呼ばれ続けた。第26回では東国原の姓に戻っていることを明かした。 役職は今泉・西園寺と同じ巡査であるが、今泉・西園寺がスーツ姿で前線での捜査に参加するのに対して、制服姿で主に屋外の警備を担当する。また、第36回では、古畑がファーストクラスに、今泉・西園寺がビジネスクラスに乗っているのに対し、向島はエコノミークラスに乗っている。 本人も雰囲気が地味で影が薄いことを気にしているらしく、今泉や桑原に相談しに来たこともある(「今泉慎太郎」第7回)。第40回で警察を退職することを明かし、第41回では民間ホテルの保安課所属の警備員として再就職する。 第41回までは今泉に対しても敬語を使っていたが、『古畑中学生』では古畑と同級生で、友人であるとの設定がなされた。 古畑との関係 名前をなかなか覚えてもらえないが、現場では顔馴染みである古畑のことを尊敬しており、古畑のことを「最高の刑事」だと認めている。 実は中学時代、向島のクラスに転校してきた古畑の世話係を任されたことで彼と友人になっており、古畑から贈られたコナン・ドイルの『バスカヴィル家の犬』の文庫本を今でも大切に持っている。しかし、劇中での古畑とのやり取りから察すると、古畑は完全にそのことを忘れている模様。自宅には警官になった後、古畑と撮った写真が飾られている。 家族・友人 向島財閥の婿養子で、元チーマーの妻は内田有紀に酷似している。子供が一人いる。 第3シーズンで一度離婚して旧姓の東国原(ひがしくにばる)になり、後になんとか復縁して向島姓に戻るも、まもなく再び離婚して結局、東国原姓となる。その後妻とは正式に別れ、偶然にも前の妻と同じ姓を持つ、プエルトリカンのアニタ・向島という女性と再婚した模様。 メジャーリーガーのイチロー(第41回の犯人)は異母兄弟(実在のイチローとは別人であることを強調するためこの設定になった)であり、実の兄弟のように育ってきた。 中学生の時も向島姓であった。また、上述の通り、中学生時代の古畑の助手だったこともあったようで、この頃寺の孫娘である戸部明日香に想いを寄せていたことがある(ただし戸部は古畑に想いを寄せていた)。 第41回での事件 ある日、仲の良い暴力団員に請われて暴力団同士の草野球に助っ人として参加する。満塁ホームランを打つ活躍を見せて試合に勝利するも、彼らと喜び合っていた姿を悪質なライター郡山繁にカメラで撮られ、強請りを受けることになる。 自分よりも弟・イチローの名誉を守るために、警察を退職し、退職金もはたいて金を支払い続けていたが、郡山の要求はエスカレートする一方。遂に郡山殺害を決意しナイフやストリキニーネのカプセル(科研にいた友人からくすねた)を用意するが、結局イチローが郡山殺しを決行。弟への愛情と、元警官としての良心の板ばさみで苦悩することになる。 イチローの身代わりで自首するも、古畑には通用しなかった。アリバイ偽装による殺人の幇助、ナイフを用意したことによる殺人予備、ストリキニーネをくすねたことによる毒物劇物等取締法違反などの罪は、古畑によって見逃がされた模様(犯人であるイチローがアリバイのでっち上げを拒否した為)。最終回である第42回には登場しなかった。
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