古座川とは? わかりやすく解説

こざ‐がわ〔‐がは〕【古座川】

読み方:こざがわ

和歌山県南部流れる川。東牟婁(ひがしむろ)郡古座川町北部大塔(おおとう)山(標高1122メートル)に源を発して南流し串本町古座熊野灘に注ぐ。長さ56キロ下流に約15キロメートルにわたり古座川峡があり、高さ100メートル、幅500メートル一枚岩は国指定天然記念物


古座川(こざがわ)

河川 和歌山県東牟婁郡古座川町串本町

名水画像
位置情報

周辺の自然環境
和歌山県代表する「古座川」は、水の清らかさだけでなく、国指定天然記念物一枚岩と、その流れ織りなす風景すばらしい。また、伝統的漁法や祭の舞台として古くから地域の生活に密着している。
利用状況
現在も串本町古座川町両町ほとんどの世帯水道となっている。
また、昭和30年代までは木材産業において、木材イカダ流しによる搬出が行われ、生活用品なども川舟による輸送が行われていた。

由来・歴史
熊野古道大辺路は古座川河口渡舟でわたるルートであり、元禄年間書かれた「紀南郷導記」には、「古座川ハ幅二町有り。船渡シ常ニ之レ有リ」と記されている。また、明治初期までは「祓川(はらいがわ)」とも呼ばれており、「祓の宮」という社殿のない神社があり、修験者などがここでお祓いをする習慣があったといわれている。
水質保全活動
関係団体や行機関等が一同に会する会合を年3~4回実施その他に河川の調査等を行い清流保全方策等について議論研究重ねている。
串本町では、協議会活動とは別にカヌー下りしながらごみを拾う「古座川クリーンアップ大作戦」が毎年実施され多く参加者参加している。

アクセス
鉄道バスお越し場合
■ JR古座駅下車徒歩すぐ
■ 上流へはJR古座駅下車→「こざがわふるさとバス」で約5分~40

お問い合わせ
和歌山県東牟婁郡古座川町 産業振興
〒 649-4104
和歌山県東牟婁郡古座川町高池673番地2
TEL : 0735-72-0180
http://www.town.kozagawa.wakayama.jp/

その他
その他の問い合わせ連絡先
和歌山県東牟婁郡串本町 観光
〒:649-3592
和歌山県東牟婁郡串本町串本1800番地
TEL:0735-62-0555
アクセスマップ
アクセスマップ図

古座川

読み方:コザガワ(kozagawa)

所在 和歌山県

水系 古座川水系

等級 2級


古座川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/23 16:36 UTC 版)

古座川
古座川町高池付近
水系 二級水系 古座川
種別 二級河川
延長 40 km
平均流量 -- m3/s
流域面積 356 km2
水源 大塔山(和歌山県)
水源の標高 1,122 m
河口・合流先 熊野灘(和歌山県)
流域 日本 和歌山県
テンプレートを表示
古座川河口付近の空中写真。下部中央の島は九龍島。1975年撮影。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

古座川(こざがわ)は、和歌山県南部を流れる二級水系本流。全流域が環境省の環境基準AA類型の清流である[1]

流域は古座川県立自然公園に指定されている[2]。また「日本の秘境100選」と「平成の名水百選」および「日本の地質百選」に選定されている。

地理

和歌山県東牟婁郡古座川町田辺市との境を成す大塔山南東麓に発して南流。七川貯水池で平井川を併せてから徐々に東に流れを変え、東牟婁郡串本町古座で熊野灘に注ぐ。

上流部は林業が盛んで、古くより「古座川材」と称する良質の材木を産してきた。全体に蛇行が顕著。吉野熊野総合開発により、中流域に七川ダム1956年に竣工した。中流はの名所でもある。

自然

自治体、観光協会、南紀熊野ジオパークのジオサイト紹介などで、当河川のことを『クリスタル・リバー』と呼ぶなど峻険な山間を蛇行して流れる水は透明度が高く、その美しさは淡水専門の写真家内山りゅうが絶賛しており、県の観光協会などによる「水の国わかやま」PRの契機にもなっている[3]。周囲の山は崖が多い降水量の多さも相まって森林に覆われ、自然林が良好な状態で残存している。七川ダムより下流は時期によって河川が濁ることもあるが、河口付近でも川底が透けて見えるほどであり、川遊びに興じる人も少なくない。

支流の一つ・小川にある滝の拝をはじめ多数の小規模な滝がある。 [4]

また、他の支流に添野川(そいのがわ)、佐本川(さもとがわ)などがあり、平井川流域ではユズ栽培が盛ん。

流域には国の天然記念物である古座川の一枚岩や上記の滝の拝など、火山活動で形成された岩盤や地層による奇景が多く見られ、これらは熊野カルデラの遺構といわれており、南紀熊野ジオパークの構成遺産となっている。

周辺の自然は和歌山県でも特によく保存された地域であり、稀少な生物は数多い。平井川にはオオサンショウウオがいるが、これは人為的に持ち込まれたもので、自然繁殖している。の漁獲も多く、支流を含め天然鮎が多く遡上する河川でもある。またエビ、カニ類の棲息も多く、ウナギの名所としても知られている。

歴史的に水害、特に河川氾濫による浸水被害を多く受けてきた河川でもある。河口に古座の集落が展開しているため、平成23年の台風12号、昭和33年の台風17号では中流~下流の数百棟が床上浸水した。そのため、護岸補強、河底掘削、また台風12号を教訓に七川ダムでは多雨を予測し事前放流を実施することにしている[1]

流域の自治体

和歌山県
東牟婁郡古座川町串本町

主な支流

平井川、小川、佐本川、添野川、三尾川谷 他

流域の観光地

一枚岩
  • 川下り
カヌーでの川下りが盛んで、河口に近い古座駅にはレンタルカヌーの受付が併設されている。[1]
  • 古座峡
古座川の一枚岩(国指定の天然記念物)、天柱岩など

並行する交通

鉄道

並行する鉄道は無い。

JR西日本 紀勢本線 紀伊田原駅 - 古座駅間で渡河。

道路

橋脚

  • 古座大橋
  • 鶴川橋
  • 一雨橋
  • 相瀬橋
  • 三尾川橋
  • 今津橋

など

脚注

関連項目

外部リンク




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