反戦主義からダダイスムへとは? わかりやすく解説

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反戦主義からダダイスムへ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 05:32 UTC 版)

エルヴィン・シュルホフ」の記事における「反戦主義からダダイスムへ」の解説

第一次世界大戦シュルホフオーストリア軍徴兵され従軍したが、その経験から自身信条として反戦主義的な考えを持つようになった。この徴兵経験は、シュルホフ政治的立場だけでなく文化的芸術的な物の見方にも大きく影響及ぼし戦後ナショナリズムへの反発軍隊への反対意識がより深く過激なものとなったシュルホフ第一次世界大戦後に、フランス左派活動家であるアンリ・バルビュス率い平和主義運動クラルテ」を支持し画家であるジョージ・グロスオットー・ディクスハンス・アルプらが活動している急進的なダダイスム運動のメンバー加わった。また同時期にアルバン・ベルク文通始めドレスデンプラハでの演奏会ベルクの曲を取り上げた1919年からは、シェーンベルクらが開催していた私的演奏協会参加し、自らの楽曲など演奏した。 「文化守れ!」と叫ぶ一方で人々殺されそうになっている、こんなことは私にとっては痛ましく悪趣味なことだ。私は、1914年1915年、そして1916年人間レベルが最も低い年であるし、もっと率直に言うと、この3年20世紀台無しにしている、と主張する。私自身兵士であるが、それでも私はそう主張する。The popular cry 'Saveguard your culture', while men are being killed, is for me painfully tasteless. i maintain that the years 1914, 1915 and 1916 are on the lowest human level, and quite frankly make a mockery of the twentieth century. I say this, even though I am a soldier myself. — エルヴィン・シュルホフ1916年1月8日日記より 1921年Alice Libochowitz と結婚1922年にはベルリン移住したが、その翌年1923年にはプラハ戻りピアニスト作曲家として精力的に活動した1920年代なかばごろには、シュルホフは「ダダの」作曲家として世に知られるようになり、前衛的な作曲家として、あるいはその曲の演奏者などとして、当時前衛音楽最前線立っていた。各国あらゆる現代音楽音楽祭シュルホフ音楽聞かれエーリヒ・クライバーエルネスト・アンセルメピエール・モントゥージョージ・セルヴァーツラフ・ターリヒなどがシュルホフ作品指揮した楽譜マインツロンドンウィーンなど各地出版社から次々と出版され1920年代半ば頃には、ウィーンで最も多く楽譜出版した作曲家一人となっていた。シュルホフ自身も、1913年メンデルスゾーン賞受賞するなどピアノの腕は高く評価されており、プラハ始めドイツ多く都市や、フランスオランダなど、ヨーロッパの広い範囲演奏披露したラジオ放送でも演奏披露しチェコラジオ局をはじめBBCWDRで、チェコ作曲家作品自作曲放送した。またシュルホフピアニストとして自作曲演奏したライブ一部については録音されており、ピアノ協奏曲を含む自作自演録音残されている(一部音源については、デッカの「退廃音楽シリーズ」からCD化されている)。特にジャズ取り入れたジャズ様式5つの練習曲」(1926年)、「ジャズ様式エスキス」(1927年)、「ホット・ミュージック」(1928年)などは軒並み出版されヨーロッパ各地行われた演奏会では、例外なく成功収めたとされる。またプラハ興った前衛芸術活動である解放劇場英語版)とも何度演奏行ったシュルホフ作曲家演奏家としてだけでなく、文筆家講演家としても人気博した1924年から1926年にかけては、プラハ新聞である「Prager Abendblatt」誌の音楽記事を扱う記者として活動。特にシェーンベルクについては数多く記事残している。 なおこの時期シュルホフプラハドイツ音楽アカデミー教員何度申し込んだが、結局そのポスト得られなかった。

※この「反戦主義からダダイスムへ」の解説は、「エルヴィン・シュルホフ」の解説の一部です。
「反戦主義からダダイスムへ」を含む「エルヴィン・シュルホフ」の記事については、「エルヴィン・シュルホフ」の概要を参照ください。

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