南山郷士と南山雲錦拾要とは? わかりやすく解説

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南山郷士と南山雲錦拾要

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 22:56 UTC 版)

椿井文書」の記事における「南山郷士と南山雲錦拾要」の解説

大西家文書によると相楽郡椿井椿井万次郎南山郷士盟主ひとりである。 1867年水取大西家文書によると普賢寺郷の田宮喜平今井佳平(今井良久;椿井之丞が興福寺から持ち出した古文書質入れしたと「郷社三之宮神社古文書伝来之記」にて書かれ人物,後に府会議員となる)の禁裏への出仕呼びかけ瓶原郷士名乗りを上げ1868年正月藤林(大西)春碩、田宮喜平次、椿井之輔応龍(南龍堂)の息子とみられる椿井万次郎達が呼応炭竃大隅守孝任末裔瓶原郷士以外は系図作成新政府参与役所願書提出正月28日太政官二条城での取調聞き届けられ洛内屯所詰め1869年8月まで勤務それ以降椿井家の名前は史料から姿を消すという。 1881年8月南山義塾開校南山城地域自由民権運動であった南山郷士関係していると思われるという。 1881年9月士族編入願い出る山科郷士のみ編入許可された。 1884年南山雲錦拾要」を根拠南山郷士として士族編入された。 馬部は「南山雲錦拾要」の「応竜」の署名椿井政隆の号であり、椿井文書であると鑑定する。 「南山雲錦拾要」は元弘の乱笠置山の戦いの際に後醍醐天皇笠置寺行宮へはせ参じた義士について書かれたもので焼失後の写しが残るというが、歴史家笠置寺縁起元にした物語史実としては正確ではないと評価したり、収録され吐師川原着到状や仏河原着到状江戸時代頃または「明治時代はじめに古い記録参考しながらつくった思われる文書」と評価されていた。 南山郷士盟主一人と書かれた椿井万次郎椿井之助政隆の息子椿井萬次郎政福と思われると書かれている中田憲信筆写諸系譜」」には椿井萬次郎政福の祖父曾祖父高祖父養子と書かれておりその先祖は左少将政賢と記載されている。「寛政重脩諸家譜」では左少将政賢は後醍醐天皇対峙した足利尊氏仕えたと書かれている。「諸系譜」を筆写した中田憲信は「南方遺胤」にて、その南朝後醍醐天皇息子である後村上天皇18代末と書かれている。[要校閲] 「南山雲錦拾要」は藤田精一(山城国綴喜郡田辺村出身)が楠木正成について書いた楠氏研究」で利用されていたが関東大震災焼失田辺町編纂資料調査時に水取大西家発見され笠置日記」「般若寺良忍記」「興福寺官務帳」「大和国山辺記録」など三十六の資料抜き書きであることが判明南山城地域南朝ゆかりの物語生じた原因興福寺石清水八幡宮との縁ではないかとし、明治時代公家方の北朝正統論と維新志士側の南朝正統論の間で激しく論争され南北朝正閏論問題明治天皇お言葉解決した田辺町史は締めくくっている。。 南山郷士弾正台京都出張台の門番務めていたという。「諸系譜」で椿井萬次郎政福は「彈正臺門兵」と書かれている弾正台明治4年司法省合併したが、「諸系譜」を筆写した中田憲信は裁判官で、「諸系譜」には一部名古屋控訴裁判所様式用紙使用されている。南山郷士となる南山城郷士達へ禁裏への出仕当初呼び掛けた今井佳平(今井良久)は木津代官で、幕末鉄砲隊隊長として禁裏警衛任じ郷土頭に任じられ維新後木津戻り明治12年(1879年)3月府会議員となり明治16年(1883年)1月良久改名明治28年(1895年)8月8日64才で死去した。その今井氏こそが椿井文書販売していた人物であり、椿井文書木津伝来した背景はここにあった馬部はいう。[要校閲]

※この「南山郷士と南山雲錦拾要」の解説は、「椿井文書」の解説の一部です。
「南山郷士と南山雲錦拾要」を含む「椿井文書」の記事については、「椿井文書」の概要を参照ください。

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