南山観測所
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新疆天文台南山観測所は1991年にウルムチ市ウルムチ県甘溝郷、ウルムチ市街から南西75kmに位置する海抜2,080メートルの山上に建設された。(位置座標: 43.471476 N, 87.178096 E) 。南山観測所は25メートル電波望遠鏡システム、GPSデータ受信設備、太陽彩層望遠鏡などを備える。その中の25メートル電波望遠鏡はパルサー観測ミッション、センチ波分子スペクトル線と活動銀河核などの観測研究を行うと同時に、国際VLBI(超長基線電波干渉法)ネットワークの重要な拠点である。さらに南山観測所は、中国月探査計画におけるVLBI軌道観測を担う四拠点のうちの一つでもある。 現在の南山25メートル電波望遠鏡の観測波長は1.3cm、3.6cm、6cm、13cm、18cmで、アンテナの指向精度は18秒に達する。望遠鏡の観測は年間を通じて殆ど中断することなく実行され、2010年には累計の観測日数が349日、アンテナ稼働が6,998時間であった 。
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