初代タイプ8Nとは? わかりやすく解説

初代(1998-2006年)タイプ8N

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 06:06 UTC 版)

アウディ・TT」の記事における「初代1998-2006年タイプ8N」の解説

アウディ1995年発表したTT デザイン・スタディ・モデルを、ほぼそのままの形で市販化したモデルがこのTTである。TTデザインの方向性その後アウディ車に反映されただけでなく、他社デザインにも影響与えたプラットフォームはA3やフォルクスワーゲン・ゴルフなどと共通である。発売当初はバックハッチを持つTTクーペのみのラインナップだったが、2000年には電動ソフトトップ備えたTTロードスター追加された。 初代TTデザインドイツ系アメリカ人のフリーマン・トーマスによるもので、Audi DKW Monzaオマージュであるとも言われる。円のモチーフエクステリア・インテリアともに反復表現していることも特徴である。内装ではアルミニウム製パーツ用いて質感高めたりオーディオワンタッチ隠せ設けるなど、プレミアムスポーツを感じさせる演出なされている。クーペ後部座席を持つが、大人が座るには非常に窮屈である。ただし、後部座席背もたれ前方に倒すことで荷室拡大することができる。 発売当初、180km/h以上の高速域において、TTフォルムもたらす過大なリフトによる横転死亡事故発生したため、急遽リアスポイラー追加およびサスペンション設計変更が行なわれ 、すでに販売され車について無償での追加交換実施された。なおこのリアスポイラー装着に関しては、デザイナー(フリーマン・トーマス)が頑なに反対したという逸話がある。 日本国内への導入当初は、左ハンドルMTモデルのみだったが、最終的に右ハンドル・ATモデルになったモデルライフ通じてマイナーチェンジ1度実施されており、外観ではヘッドライト周囲が黒から銀黒色へフロントグリル基調から格子となったほか、アルミホイールデザイン変更されている。 グレード構成以下の通り日本国内正規導入 1.8T Quattro型式:GF-8NAPXF, GF-8NBAMF) 日本最初に導入されモデル全て左ハンドル・6MTであった当初の色はシルバー・ブラック・ブルーメタリックの3色。 225PSの1,800cc直4DOHC5バルブターボエンジン搭載4WDモデル。1,800ccターボエンジンモデルはすべて5バルブである。FFモデルよりも大きなツインインタークーラ付ターボ装備することで、出力に差が出ている。1,800ccの排気量で225PSの出力は1Lあたり125PSというハイチューンエンジンであった初期モデルリアスポイラーESPも未装着であったFFモデルとの外観上の識別点はマフラーカッターが2本であること・フロントリアにクアトロエンブレムが装着されている点が挙げられる1.8T型式:GF-8NAUQ) 2001年1月発売された180PSの1,800cc直4 DOHC 5バルブ ターボエンジン搭載5MTFFモデル1.8T Quattroより約100万円安い390万円発売され、初の右ハンドルモデルとなった2002年11月にはアイシンAW(現:アイシン)製6ATが搭載され入れ替わる形で5MT車は廃止された。 3.2 Quattro S-line型式:GH-8NBHEF) フォルクスワーゲン・ゴルフ R32やS3などにも搭載され3.2 L VR6エンジン搭載しDSG呼ばれるセミAT組み合わせたTTのトップグレード。 1.8T S-line型式:GF-8NAUQ, GH-8NBVR) アウディTTラインアップの中で最販グレードであった1.8Tクーペと、オープンエアドライブを満喫できる1.8Tロードスターにスポーティな「S-line エクステリアパッケージ」を標準装備し、2005年8月より発売専用フロントスポイラー専用リヤディフーザー、ドアシルにS-lineプレートサイドにS-lineエンブレム、6スポーク17inアルミホイール、225/45R17タイヤ、キセノンヘッドライト)を標準装備することにより、TT精悍なスポーティ性をさらに強調した2005年11月発売モデルよりエンジン改良され出力・トルクが、それぞれ190PS、240N·m(24.5kgf·m)にアップした1.8T S-line Limited型式:GH-8NBVR) 全国限定250台で2006年3月発売1.8T S-lineベースとし、人気オプションであるキセノンヘッドライト・パッケージと本革シート(ファインナッパ)のほか、厳選され素材使用したアイテム用意したプログラムアウディ エクスクルーシブ」で設定されている9スポーク18inアルミホイールと、225/40R18タイヤ標準装着とする。 ボディカラー×インテリアカラーの組み合わせは、2つ新規設定を含む全6通り設定された。 価格434万円と、ベースモデル58万円当の特別装備施しながらも、15万円高に抑えられた。 S-Lineリミテッド特別限定車カラーバリエーション(ボディーカラー&シートカラー)は以下の通りシルバーメタリック + シーブルー (30台) シルバーメタリックブラック (40台) ファントムブラックメタリック + クリムゾンレッド(60台) ファントムブラックメタリック + ブラック(83台) モーリシャスブルーパールエフェクト + アニスイエロー(7台) ブリリアントレッド + ブラック(30台) 1.8T Quattro-Sport型式:GH-8NBFVF) クワトロ誕生25周年記念し、S-lineをベースクワトロGmbHチューニングしたスポーツモデル発売時には既に1.8Tクワトロカタログ落ち(2004年8月)し、1.8TはATのFFのみであったが、当モデルにて1.8Lエンジンのクワトロモデルが復活した直4・1.8Lターボエンジン専用チューン施され最高出力240ps(176kW)、最大トルク320N・mとなり、排気量そのままに実に+60ps(44kW)、+85N・mの性能向上を果たしたエンジン以外の変更点としては専用サスペンション装着また、ハンドリング向上させるためにTT3.2のリヤフロアパンを使用しバッテリー後部移動している。軽量化のため、後部座席エアコン排除しエアコンオプションとして設定したまた、後部座席排除した事による剛性低下に対してリヤタワーバーを設けることで剛性確保している。 これらの軽量化によって75kgの軽量化Cd値を0.02下げることに成功している。 キセノンヘッドライト、アルカンタラの3スポークスポーツステアリング、アルカンタラのハンドブレーキグリップ、アルミシフトノブを標準装備ルーフサイドミラーリヤスポイラーパールがかったブラック塗装されているのが特徴日本では150限定左ハンドル+6速MT仕様のみ発売された。 これらの装備備え3.2クワトロSラインの535万円とほぼ同じ529万円販売された。

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