マルチバルブ
5バルブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 16:13 UTC 版)
1気筒当たり3個の吸気バルブと2個の排気バルブによる5バルブを採用している。ヤマハは、すでに大型バイクで5バルブを使用しているので、その技術をOX66用に流用した。 ホンダは、4バルブでバルブ面積を稼ぐためにφ90X52.3㎜と超ショートストローク(ビッグボア)を採用したため 燃焼室が扁平となり、極低負荷域で燃焼が安定しなかった。 OX66は、5バルブを採用で充分なバルブ面積が確保できるので、φ85.07X58.5㎜として、高回転域での出力を確保するため、ショートストローク構成としたが、燃焼室の扁平化を避け、高回転域と低回転域の両側で燃焼が安定するようにして、高出力でかつ非常にパワーバンドの広いエンジンとしている。 吸気バルブは、排気バルブよりも大径であるので重量も重い。そこで吸気バルブの数を増すことで、吸気バルブ全体の慣性質量を下げてバルブ駆動出力の減少を図っている。 3本の吸気バルブは、一直線上に並ばず、中央のバルブが端に寄せられている。しかし バルブステムの延長線は、3本ともカムシャフトの中心線を通り、バルブはすべてダイレクトにカムシャフトによって開閉される。
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