函館本線特急列車出火事故とは? わかりやすく解説

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函館本線特急列車出火事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:00 UTC 版)

日本の鉄道事故 (2000年以降)」の記事における「函館本線特急列車出火事故」の解説

2013年平成25年7月6日 15時45分頃(車両障害JR北海道相次いだ一連の事故不祥事内の一件函館本線鷲ノ巣駅 - 山崎駅間を走行中の札幌函館行き特急北斗14号キハ183系 8両編成)のうち、キハ182-2557 の床下エンジン付近から出火山崎駅構内非常停止した。火はすぐに消し止められ車外避難した乗客200人にけがはなかったが、出火元の4号車側面黒く焼け焦げた。出火したディーゼルエンジンは、DML30系であった同型エンジンに関しては、2012年9月18日千歳線新札幌駅で、同じく特急北斗」のエンジンから冷却水潤滑油漏れるトラブルがあったほか、2013年4月8日にも函館本線八雲駅停車中の特急北斗」のエンジンから出火するトラブル発生したばかりであった。これらのトラブルについては、スライジングブロック(スライディングブロック)と呼ばれるエンジン燃料噴射ポンプ内の部品破損したことが原因とみられており、JR北海道同型エンジンのスライジングブロックを4月交換したばかりであったが、約3か月という短期間で再び事故発生した国土交通省運輸安全委員会は、事故につながるおそれがある重大インシデントに当たると判断車両保全命令出し8日鉄道事故調査官2名をJR北海道苗穂運転所派遣したまた、同日国土交通省北海道運輸局は、局長名での文書指導行ったJR北海道対す局長名での文書指導は、2011年5月石勝線特急列車脱線火災事故以来となる。11日には、国土交通副大臣鶴保庸介JR北海道社長野島誠国土交通省呼んで注意喚起行い、翌12日には国土交通大臣太田昭宏安全確保徹底求めたが、直後15日にもねじの緩み原因千歳線走行中の特急列車スーパーおおぞら3号配電盤から出火するトラブル発生22日にはナット緩み原因根室本線走行中の「スーパーとかち1号ディーゼルエンジン内部破損し発煙や油漏れ起きたこのため国土交通省JR北海道対し車両整備についてJR東日本技術的協力要請するよう指示をする異例事態となり、JR北海道JR東日本車両保守について協力求めることとなったまた、JR北海道は、車両メンテナンス時間的余裕持たせるため、これまでの方針転換し特急減速減便を行うダイヤ変更11月行った鉄道事業者が、安全対策のために減速減便ダイヤ変更を行うのは、極めて異例のことである。 運輸安全委員会調査では、今回4月トラブルと同様、スライジングブロックとエンジン内のピストン一部破損していた。また、今回事故では、シリンダーブロック直径10センチメートルもの穴が開いており、非常停止した地点の2キロメートル手前からエンジン潤滑油漏れた跡が残っていた。JR北海道は、DML30系エンジン搭載する車両36両について、事故原因判明するまで運行取り止めることとなり、北海道運輸局事故原因の究明再発防止策確立されるまで運行禁止する措置を執った。この結果繁忙期にもかかわらず札幌函館間の特急本数は約3分の2となり、利用者大きな影響出た。 なお、DML30系エンジン搭載していた気動車のうち、JR九州キハ6667系およびキハ71形は本事故以前全車両とも別形式エンジン換装され、JR西日本四国承継されキハ181系2011年まで全車引退しJR東海西日本四国九州承継されキハ65形2010年まで全車運用離脱形式消滅2013年したため、本事故時点DML30系エンジン使用しているのはJR北海道のみとなっていた。

※この「函館本線特急列車出火事故」の解説は、「日本の鉄道事故 (2000年以降)」の解説の一部です。
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