ひかり‐きょうしんき【光共振器】
光共振器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 11:32 UTC 版)
光共振器(ひかりきょうしんき、英: optical resonator)とは、対面させた鏡の間に光を閉じ込め、光の定常波を作り出すための光学機器をいう。キャビティ(cavity, optical cavity)とも呼ばれる。レーザー、光パラメトリック増幅器や、干渉計に用いられる。
- ^ Paschotta, Rüdiger. “Q Factor”. Encyclopedia of Laser Physics and Technology. RP Photonics. 2017年4月14日閲覧。
- ^ G. P. Karman et al. "Laser optics: Fractal modes in unstable resonators" Nature 402, 138 (1999)
- ^ Aharon. "" Metrology System for Inter-Alignment of Lasers, Telescopes, and Mechanical Datum"
光共振器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 10:23 UTC 版)
炭酸ガスレーザーの基本形式は、低圧の混合ガスを含んだパイレックスガラス製の放電管(光共振器)の一方の端に反射率99.5%以上の全反射鏡を置き、別の端には反射率35-60%程度の半反射鏡(部分反射鏡、出力鏡)を置き、光を遮らない放電管内の側面や両端に放電用の電極を備えるというものである。鏡の大きさに対応した円形などの広がりを持ち平行でコヒーレントな光出力が半反射鏡側から得られるので、その後、利用に適するようにレンズや凹面鏡で集光されたりビーム直径が絞られたりする。大出力の光を導くのに光ファイバが用いられることはあまりなく、波長に対応した高反射鏡が用いられる。。光加熱の問題を低減するため、レーザー出力をより高出力のシステムに多段結合することもある。鏡は放電管の両端に一体として作られる他に、放電管の外に置かれるものがある。 用いられる鏡は銀が蒸着される。窓とレンズはゲルマニウムかセレン化亜鉛を使う。高出力が必要な場合は、金の鏡とセレン化亜鉛の窓とレンズが適当である。ダイヤモンドの窓とレンズを使う場合もある。ダイヤモンド製の窓は極めて高価だが、熱伝導率が高く硬いため、産業用の高出力レーザーには適している。
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