連続波とは? わかりやすく解説

連続波

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/05 18:41 UTC 版)

連続波(れんぞくは、continuous wave(CW))とは、振幅周波数が一定の電磁波のことであり、典型的には正弦波のことである。


  1. ^ L. D. Wolfgang, C. L. Hutchinson (ed) The ARRL Handbook for Radio Amateurs, Sixty Eighth Edition, (ARRL, 1991) ISBN 0-87259-168-9, pages 9-8, 9-9


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連続波(CW)

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無線電信」の記事における「連続波(CW)」の解説

1920年まで使用されていた火花送信機は、減衰波呼ばれる変調方式送信された。電鍵押されている間、送信機は、通常50から数千ヘルツ周波数繰り返される一連の電波一時的なパルス生成する受信機では、これは楽音ヤスリをかけるような音もしくはブンブン唸る音として聞こえた。そのため、モールス符号の短点と長点ビープ音のように聞こえた減衰波は広い周波数帯域持っており、無線信号単一周波数ではなく広範囲周波数またがっていた。そのため、隣接する周波数の他の送信機送信妨害した1905年以降、連続波という新し変調方式使用する無線電信送信機発明された。電鍵押されている間、送信機一定振幅連続正弦波生成した電波エネルギー単一周波数集中しているため、特定の周波数でより強力に送信することができ、隣接する周波数送信にほとんど干渉しない。初の連続波を生成する送信機は、1903年デンマークのエンジニアヴォルデマール・ポールセンが発明したアークコンバータ(英語版)(ポールセン・アーク送信機)、およびレジナルド・フェッセンデンアーンスト・アレキサンダーソンが1906-1912年に発明したアレクサンダーソン・オルタネータ(英語版)である。これらは、高出力無線電信所の火花送信機ゆっくりと置き換えていった。 しかし、減衰波用の受信機では連続波を受信することはできない。連続波は変調されていない搬送波なので、そのまま減衰波用の受信機通しても音は出なかった。連続波を受信するには、モールス符号搬送波パルス受信機聞こえるようにするための何らかの方法必要だった。 この問題1901年レジナルド・フェッセンデンによって解決された。彼が発明したヘテロダイン受信機では、受信機検波器水晶または真空管)で、BFO(うなり発振器)と呼ばれる発振回路によって生成され一定の正弦波混合される発振器周波数 f BFO {\displaystyle f_{\text{BFO}}} は、無線送信機周波数からのオフセット f IN {\displaystyle f_{\text{IN}}} である。検波器では、2つ周波数減算され、2つ周波数の差にあるうなり周波数ヘテロダイン) f BEAT = | f IN − f BFO | {\displaystyle f_{\text{BEAT}}=|f_{\text{IN}}-f_{\text{BFO}}|} が生成されるBFO周波数送信局周波数充分に近い場合、うなり周波数可聴周波範囲内となり、受信機オペレータ聞くことができる。信号の短点と長点においては音が鳴るが、それらの間には搬送波がないため音が鳴らない当初は、BFOはあまり使われなかった。1913年エドウィン・アームストロング発明した、初の実用的な電子発振器である真空管フィードバック発振器により、BFO無線電信受信機において標準的なものとなった受信周波数変更するたびに、BFO周波数合わせて変更する必要があった。1930年代以降スーパーヘテロダイン受信機では、BFO信号スーパーヘテロダイン検波器によって生成され中間周波数(IF)と混合されるため、BFO周波数変更する必要がなくなった第一次世界大戦後パワー管価格下がって容易に使えるようになり、連続波真空管送信機は、他の方式送信機置き換えていった。1920年代には連続波が無線電信標準的な方法となり、減衰波火花送信機1930年までに禁止された。以降今日でも連続波が使用され続けている。

※この「連続波(CW)」の解説は、「無線電信」の解説の一部です。
「連続波(CW)」を含む「無線電信」の記事については、「無線電信」の概要を参照ください。

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