共振器の種類とは? わかりやすく解説

共振器の種類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 10:16 UTC 版)

光共振器」の記事における「共振器の種類」の解説

光共振器種類のうちもっとも一般的なものは平面鏡もしくは球面鏡対向させたものであるこのうち最も単純なものは対向する二つ平面鏡から成るもので、ファブリ・ペロー型共振器呼ばれる。この配置単純だが、整列させるのが困難なため大規模レーザー用いられることは稀である。平面鏡は数秒角以内整列させなければ共振器内のビームが「ウォークオフ」し、結果として共振器端から漏れてしまう。しかし、この問題鏡面間の距離が小さい (L < 1 cm) 短い共振器では相当抑えられる。したがって行平面鏡共振器マイクロチップマイクロ共振器レーザー英語版)、半導体レーザーにおいて一般的に用いられるこのような場合、鏡を別に用いるのではなく反射性光学薄膜コーティング直接レーザー媒質施される。平行平面鏡共振器ファブリ・ペロー干渉計基礎でもある。 曲率半径それぞれ R1 および R2 の二枚の鏡を用いた共振器には、数々一般的共振器形状存在する曲率半径共振器長の半分一致する (R1 = R2 = L / 2) 場合、共中心共振器、または球型共振器呼ばれる。この種類共振器共振器中心において回折限界ビームウェストを生じ、また鏡の開口全体満たす大きなビーム直径生じる。これに似たものとして半球共振器、すなわち一つ平面鏡もう一つ共振器長と等し曲率半径をもつ鏡からなる共振器がある。 一般的重要な設計ひとつとして共焦点共振器、すなわち共振器長と曲率半径等しい (R1 = R2 = L) 二つの鏡からなるものが挙げられる。この設計共振器長を保った中で、共振器鏡におけるビーム直径最小となるため、 横モードパターンの純度重要なレーザーにおいてよく用いられる凹凸共振器片方の鏡が凸面鏡曲率半径が負となっている。この設計ではビーム焦点共振器内に結ばれず、したがって強度が非常に強く焦点において媒質損傷してしまうような場合有用である。

※この「共振器の種類」の解説は、「光共振器」の解説の一部です。
「共振器の種類」を含む「光共振器」の記事については、「光共振器」の概要を参照ください。

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