企業としてのジル・サンダー
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「ジル・サンダー」の記事における「企業としてのジル・サンダー」の解説
1968年にハンブルクにブティックを開設して自らの会社を設立。 1973年 - パリプレタポルテ・コレクションに進出。しかし、評価は芳しくなく、1980年に撤退。 1985年 - ミラノを拠点として再出発。1987年のミラノコレクションで脚光を浴び、トップブランドの座に登りつめた。 1997年 - 1997-98A/Wシーズンより、メンズコレクションを発表。 1999年 - プラダがジル・サンダーの株式全体の75%を取得し、プラダ系列ブランドとなる。成長を続けるジル・サンダーが、アジア金融危機などを経て継続的で強力な経営パートナーシップを求めていたというのが主な理由である。 2000年1月 - 創業者ジル・ザンダーが一時経営から退く。素材のコスト削減や、シルエットの再考を求めるプラダとの意見の対立が辞任の理由とされている。2001S/Sシーズンは、残ったデザインチームがデザインを手がけた。 2001年 - 2001-02A/Wシーズンより、クリエイティブ・ディレクターにユーゴスラビア系フランス人のミラン・ヴィクミロヴィッチが就任。パリ1区サントノレ通りの有名セレクトショップ「コレット」のクリエイティブ・ディレクター兼バイヤーを経て、グッチのデザイン・ディレクター。ミランは2003A/Wシーズンまでブランドのディレクションを手掛けた。 2003年5月 - 前任のクリエイティブ・ディレクター、ミラン・ヴィクミロヴィッチの契約満了と共に、創業者が経営陣に復帰、プラダグループの経営幹部として迎えられる。2004年S/Sシーズンより再びジル・ザンダーがデザインを手掛け、2004S/Sのメンズはミランの残したデザイン画を元に展示会形式で発表。また、いくつかの店舗やブランドの基本的なアイテムのデザインを一新した。 2004年11月 - ミラノコレクションでの2005年S/Sシーズンの発表を最後に、創業者がクリエイティブ・ディレクターを再び辞任。主な理由は、プラダグループ総帥のパトリッツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)との経営方針に相違が生まれたこととされ、比較的利益率の高いバッグやアクセサリー類の販売強化を推し進めようとしたプラダグループに反発し辞任したものと言われている。ブランドは再びデザインチームによって手掛けられる。 2005年5月 - ベルギーのデザイナー、ラフ・シモンズを新たなクリエイティブ・ディレクターに起用。2006年A/Wシーズン以降ラフ・シモンズがデザインディレクションを手掛けている。 2006年2月 - イギリスの投資会社Change Capital Partners (CCP)に1億2000万ドルで売却され、プラダ系列の手を離れる。 2007年A/Wシーズンより、シューズやバッグ、アクセサリーラインを展開。 2008年9月 - 日本のオンワードホールディングスにより買収される。買収額は2億4400万ドルと発表されている。 2009年 - 2009-10A/Wシーズンより、イタリアのジュエラー・ダミアーニとの契約によりジュエリーと時計を展開。また「アルビゼッティ」とのライセンス契約により、アンダーウェアとビーチウェアも展開。なお2010年までに契約期間は終了している。 2011年 - 2011S/Sシーズンより、セカンドライン「JIL SANDER NAVY」を展開。 2012年2月 - ジル・サンダー社はクリエイティブ・ディレクターのラフ・シモンズが25日の2012年A/Wミラノコレクションをもって辞任すると発表。翌日、後任のクリエイティブ・ディレクターには創業者のジル・ザンダーが復帰すると発表した。 2013年 - 2014S/Sシーズンのコレクションを最後に、創業者がクリエイティブ・ディレクターを退任。その後はデザインチームが手がける。 2014年 - クリエイティブ・ディレクターにプラダなどで経験を積んだロドルフォ・パリアルンガが就任。2015年春夏シーズンよりコレクションを発表する。また、ジル・サンダー・ジャパンの商号が株式移転によりオンワードグローバルファッション (OGF)と改められる。ソニア・リキエル、ミッソーニなど同系列の他ブランドを含んだ事業会社となる。 2017年 - ロドルフォ・パリアルンガが退任。後任として、4月より夫婦デザイナーデュオ、ルーシー&ルーク・メイヤー夫妻が就任した。ルーシー・メイヤーはディオール出身。ジル・ザンダー退任後ディオールのアーティスティック・ディレクターを務めたラフ・シモンズの下ヘッドデザイナーを務めていた。ルーク・メイヤーはシュプリームを経て自身のブランドOAMCも手掛けている。 2018年 - ジル・サンダー公式LINE@アカウント開設。ブランド初の試みとなる日本独自のSNSアカウントをスタートした。 2021年 - OTBグループ(英語版)が オンワードホールディングスからジル・サンダーを買収。
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