企業としてのタランテラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/07/09 01:12 UTC 版)
「タランテラ (企業)」の記事における「企業としてのタランテラ」の解説
2001年、UNIX事業を売却すると、同社は残った製品名を社名にした。売り上げは伸びたものの、目標には達せず、収益性はよくなかった。同社は2001年、2002年、2003年に人員整理を行った。 2003年、同社はNASDAQの SmallCap(小型株)市場での上場基準を守れなくなった。結果として5対1の株式併合を行わざるを得なくなった。同じ頃同社は、Canaveral iQ を開発している New Moon を買収した。Canaveral iQ は Microsoft Windows 向け端末サービスアプリケーションで、シトリックス・システムズと直接競合していた。 2003年も財政問題は続いた。7月、CEO の Doug Michels はヨーロッパにおける "isolated business practices" が前四半期の売り上げの計算に影響すると述べた。その後、それ以前の四半期の決算にも問題があることがわかり、結果として決算報告が遅れてしまい、NASDAQ の上場基準に再び抵触する事態となった。 2003年9月、会長(前CEO)Alok Mohan は Chief Financial Officer に就任し、Randall Bresee が解任された。その直後に同社はNASDAQでは扱われなくなり、店頭取引株となった。また10月には増資を行っている。 2003年12月11日、Doug Michels はCEOを解任され、後任には Frank Wilde が就任した。2004年1月6日、John Greeley が新たなCFOに指名された。 経営陣の入れ替えは2月にも続き、取締役会の大部分が入れ替えとなった。同じ頃、新たに1600万ドルの資金を調達し、グループウェアを販売している Caststream, Inc. を買収した(Caststream は Flank Wilde が新たに加えた取締役会のメンバーの一部が経営していた点に注意)。4月には決算報告を再開し、再上場の機会をうかがっていた。 2004年5月10日、同社は製品のブランド名を変更した。Tarantella Enterprise 3 は Secure Global Desktop, Enterprise Edition に、Canaveral iQ は Secure Global Desktop, Terminal Services Edition に改名された。 2005年5月10日、サン・マイクロシステムズはタランテラを2500万ドルで買収する提案をし、当局と株主の確認を求めた。サンはタランテラの顧客に90日以内に同社が吸収される旨の手紙を出した。2005年7月13日、買収完了が発表された。 2005年7月、サンは Secure Global Desktop, Terminal Services Edition (SGD-TSE) を イギリスの ProPalms に売却した。タランテラの同製品開発チームも ProPalms に移籍した。ProPalms はそれを ProPalms TSE とし、新たなバージョン 5.0 のリリースも行った。タランテラの同製品の顧客のサポートも行っている。 2006年7月、タランテラ部門は長年本社のあったサンタクルーズから引っ越した。建物は現在は学校になっている。
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