店頭取引
株式投資の対象となる市場は、証券取引所と店頭市場に大別できます。従来は取引所で売買する上場株がほとんどでしたが、1983年11月に店頭市場が中小企業やベンチャー育成の場として整備されたのをきっかけに、投資対象として魅力ある企業が登場し、取引所とは性格が異なる市場として注目を集めています。店頭取引は文字どおり、投資家と証券会社が店頭で1対1の相対で売買を行うことが特徴です。しかし実際には、全国の証券会社店頭に注文が分散すると注文が出会わず、売買が成立しにくくなります。このため、「日本店頭証券」という専門の仲介機関が設立され、そこで店頭株(店頭登録株)が取引されています。現在、日本店頭証券は店頭取引の95%をこなしています。91年に取引システムのJASDAQが稼動し、確実で迅速な取引が行われています。公開基準が98年12月に大幅に緩和され、中堅企業の新規公開が活発化しています。アメリカではNASDAQに代表される店頭市場が発達しており、ニューヨーク取引所を凌ぐ勢いがあります。なお、公社債も大半が店頭市場で取引されており、ここでは集団的取引には馴染みにくい多様な売買が行われています。
「店頭取引」の例文・使い方・用例・文例
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