主人公の恋のお相手
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/15 19:20 UTC 版)
「ざ・ちぇんじ!」の記事における「主人公の恋のお相手」の解説
主上 当代の天皇(今上天皇)。女御を3人持つが、女児はいるものの、男児が生まれておらず、男兄弟がいないため、仕方なく妹が東宮についている。大きな権力争いもなく、平穏な都の今上帝であるが故に、男皇子に恵まれないこと、妹宮が全く東宮の器でないこと、女御たちの仲の悪さに閉口していることなどが、人々の話題になりがちで気苦労が絶えない。 北嵯峨で出会った乙女を綺羅姫と誤解し、瓜二つと評判の兄綺羅君(実は本人)の元服を促す。綺羅君の出任せから北嵯峨の乙女の入内は容易ではないと落胆したものの、綺羅君が傍にいるだけで幸せを感じるようになる。が、そのせいで綺羅君と三の姫の結婚に猛烈に嫉妬。更には、綺羅君が誰よりも大切にし、決して男を近づけないようにしている妹姫(実際には弟だとばれないように必死になっている)を、尚侍として出仕させ、綺羅君を宮廷に釘付けにしようとまでする。 綺羅君が失踪した原因を、宰相中将が三の姫を寝取ったことだと思い込み(実際には宰相中将に接吻されたことで妊娠したと勘違いしたため)、勢い余って除籍。しかし、宰相中将の潔い態度と、除籍したところで綺羅君が戻ってくるわけではないと冷静になり、三の姫が出産したのを機会に、除籍を解いた。 その後、綺羅君がいないことの寂しさから、綺羅姫の入内を独断で決定。後々になって、強引過ぎたと少々後悔していたものの、弟と入れ替わって後宮へやってきた尚侍(綺羅君)の素顔を見て、北嵯峨の乙女への情熱を再燃させ、毎日通うようになる。 思い込みが激しく我儘な一面もあるが、内心では北嵯峨の乙女=綺羅君のことを一途に想い続けてきた。小百合曰く「殿方にしてはロマンチスト」であり、綺羅姉弟の入れ替わりに全く気づかず、出会ってからの綺羅君の口から出任せを全部素直に信じている。 宰相中将 式部卿家の一人息子で、主上の従弟。綺羅君の2つ年上。一人息子であり、両親に甘やかされて育った。自他共に認める、名うてのプレイボーイ。綺羅君と出会う前、互いに噂しか知らなかった頃には、何かと張り合っていた。 綺羅姫目当てで綺羅君と親しくする内、綺羅君の方に惹かれる。思いを遂げようと綺羅宅(右大臣邸)に忍んで行くが、何の因果か三の姫と契り、挙句三の姫を孕ませてしまう。更に、綺羅君を(女であると知らないままに)押し倒して強引に接吻を交わし、子供の作り方を知らない綺羅君に妊娠させられたと誤解される。 後に、三の姫とのことが世間に発覚し、主上の怒りを買って、除籍。しかし、一言も弁解せず、潔い態度だったことで、最終的には還殿上を許される。 三の姫 右大臣家の三女。綺羅姉弟の叔父(父の弟)の娘で従妹。ほぼ政略結婚のような形で綺羅君と結婚。年齢の割に幼く、綺羅君の秘密にも気付かない鈍感な少女。自身の屋敷の女房たちからはネンネのオカメブスと言われていたが、宰相中将いわく容姿は十人並み。 綺羅君と同じく、男女の秘め事にも疎かったが、ひょんなことから忍び込んできた宰相中将と密通。ショックと世間知らずから、自分に指一本触れなかった綺羅君に嫌われていたと思いこむ。更に一度の契りで、宰相中将の子を身篭る。浮気が発覚した後は、宰相中将と共に都の外れで謹慎。月満ちて、姫を出産した。 女東宮(皇妹久宮) 帝の妹宮。帝に男子がいない事から、不本意ながら東宮の位に就く。綺羅姫いわく「ワガママ娘」で「じゃじゃ馬」。世間からも女の東宮はふさわしくないと思われており、また祖母である女院からも東宮の器ではないと言われている。 当初は尚侍として出仕してきた綺羅姫に小豆を投げつけるなどしていたが、本当は自分のことを分かってくれる人がいない環境に苛立っていただけであり、少しずつ心を開いていく。 後に、綺羅姫と2人きりだった際に「私が男だったらどうするか」という質問に対し「北の方になってもいい」と答えたことから、「実は男君である」ことを打ち明けられる。直後は混乱したものの、すぐに受け入れ、北の方になることを約束する。両思いになった後は、主上にすら嫉妬するなど、兄同様の独占欲を発揮し、綺羅姫からは「将来、尻にしかれる」と思われている。 物語後半、綺羅姫の姉捜索に際し、持ち家である宇治の別荘を捜索拠点に提供。また宮中の情報を伝える役目も果たす。綺羅君が弟と入れ替わり、女として宮中に戻る際には、嘘泣きをしてまで協力した。
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