中国の料理をもとに発展してできた北米風中華料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 13:46 UTC 版)
「アメリカ風中華料理」の記事における「中国の料理をもとに発展してできた北米風中華料理」の解説
ビーフ・アンド・ブロッコリー(Beef & Broccoli) - 牛肉を細かく刻んでブロッコリーとともに炒め、醤油とオイスターソース、コーンスターチから作るソースをからめた料理。ブロッコリーをピーマンに置き換えれば「ビーフ・アンド・ペッパー(Beef & Pepper)」となる。 炒麺(Chow mein) – 炒めた麺を意味する料理。フライパンで焼き目をつけた茹で麺、あるいはパリパリに揚げた麺に肉と野菜から作る餡をかけて出される。餡には鶏肉、豚肉、エビ、牛肉などを使うことが多い。 芙蓉蛋(Egg foo young) – 野菜と肉を使用した中国風オムレツ。蟹を用いれば芙蓉蟹(かに玉)となる。通常は茶色の餡をかけて供される。オムレツは一般に中華鍋で作られるが、北米のレストランでは油で揚げて作ることもある。 エッグロール(Egg roll) – シイタケ、タケノコ、その他の野菜を皮につめて揚げた春巻に対し、ニューヨークスタイルのエッグロールはアメリカ北東部で見られる(ただし、その他の地域では一般的ではない)料理であり、厚く弾力のある皮にキャベツや肉、エビなどの魚介類(卵は使用しない)を詰めて揚げた料理である。 姜牛肉(英語版)(Ginger beef、生薑牛肉 - shēngjiāng niúròu、生姜牛肉) - 肉をショウガ、野菜とともに炒めた料理。 ジンジャー・フライド・ビーフ(Ginger fried beef、乾炒牛肉絲 gānchǎo niúròu-sī) - 牛肉を細切りにして衣をつけて揚げた後、中国北部料理で一般的な甘いソースとともに中華鍋で炒めた料理。 胡辣湯(Hulatang) – 香辛料を使用した中国の伝統的なスープで、英語のメニューには「spicy soup」と書かれている事が多い。 宮保鶏丁(Kung Pao chicken) – 四川料理では麻辣味の辛い料理として有名だが、北米で供されているこの料理はこの傾向は薄く、花椒は通常使用されない。加えて、オリジナルの料理では骨を含む鶏のあらゆる部位の肉を使用するが、北米では胸肉のみ用いる。 拌麺(英語版)(Lo mein) - 太めの中華麺を野菜(主にチンゲンサイやハクサイなどの中国野菜)及び肉とともに炒めた料理。上海炒麺や日本のソース焼きそばに類似し、この料理が炒麺として提供されることもある。 メイフン(Mei Fun) - ビーフンを使用した料理。 木須肉(Moo shu pork) – オリジナルの料理ではキクラゲや金針菜(ワスレグサの蕾)などを含む中国独自の食材を用い、薄焼きの春餅を使用するが、アメリカ風中華料理ではアメリカ人に馴染みのある野菜を使用しており、焼餅も厚いものが使用される。アメリカ合衆国の中華料理店では非常に一般的な料理であるが、中国本土ではそれほど一般的ではない。 オレンジチキン – ぶつ切りにして衣をつけて揚げた鶏肉に甘いオレンジ風味のソースをかけた料理。伝統的な調理法では炒めた鶏肉に乾燥させたオレンジピールを使用したソースをかける。同種の料理にレモンチキンやオレンジビーフがある。 ワンタンスープ(Wonton soup) – アメリカ風中華料理店ではスープにワンタンのみ浮かべた料理として提供されるところがほとんどだが、中国の広東省ではワンタンと共に麺を入れて供されることもある(ワンタン麺)。ワンタンスープはそれ自体が立派な一品料理であり、卵麺や数種類の豚肉、ワンタンといった材料を豚肉もしくは鶏肉からとったスープで調理する。テイクアウトのレストランでは、特にワンタンは厚めの皮で作られることが多い。 カシューチキン(Cashew chicken) – 鶏肉をカシューナッツとともに炒めた料理。 北京ビーフ(Beijing beef) – 牛肉とブロッコリーを使った料理。中国ではブロッコリーではなくカイランを使うことが多い。
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