三六家 (Miroku Family)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 06:54 UTC 版)
「七つの大罪シリーズ」の記事における「三六家 (Miroku Family)」の解説
円尾坂の呉服屋。首藤家とは友人だった先代同士が不仲になったことから一切交流はなかったが、妻の冥は内密で禍世と交流を持っていた。後に店主の悔が禍世に亡き夫と間違えられたことを切っ掛けに、一家全員が禍世に殺された。 三六 悔(カイ=ミロク)(Kai Miroku) モチーフ:KAITO 呉服屋の店主。妻と二人の娘と共に暮らしている。普段は家に籠って仕事しており、滅多に外に出ることはないらしい。異国人の血が混ざっているが、母親が異国人に強姦されて殺された過去から純異国人を嫌っており、娘の三九がヤレラ=ザスコ商会の御曹司キジ=ヤレラと付き合っていることにも断固として反対していた。禍世とは先代同士が不仲であったことから一切面識はなく、左手の火傷が共通していることから気がふれた彼女から亡き夫と間違えられ、やがて一家全員が殺される事態へと繋がってしまう。夜ひとりで伊耶佐山に登っていたところを待ち伏せていた禍世に殺された。 実は反異人の過激組織「紅衣衆(くれないころもしゅう)」の一員であり、異人商館群を狙った円尾坂の大火の犯人。本来の未来では禍世に本当に夫だと勘違いされ、浮気を繰り返すことへの「嫉妬」から殺され、死の間際に自分が円尾坂の大火の犯人であることを告げる筈であった。しかし禍世が「紫の夢」でこれから起こること全てを予知した為、自分の全てを奪っておきながら家族と共にのうのうと暮らす悔への「嫉妬」を抱き、その家族もろとも殺すことで禍世は復讐を遂げた。 「紅衣衆」は10年後に軍船を率いて開国を迫ったマイスティア合衆国によって返り討ちにあい、組織は壊滅し幕府も解体され蛇国は開国を果たした。「紅衣衆」は元はジュリアIRが率いていた蛇姫の魔導師集団であり、幕府への抵抗を続けていく内に反異人の過激組織へとなっていった。 三六 冥 (メイ=ミロク) (Mei Miroku) モチーフ:MEIKO 悔の妻。「赤い着物の女」。円尾坂の医者の娘で16歳で三六家に嫁ぎ、主に商品の納品を担当している。父親は蛇国人だが、母親はルシフェニアの出身で、エルフェゴート人の血筋も引いている。 禍世とは家同士は商売敵ではあったがその腕を見込んでおり、時折仕事を依頼するなど以前から交流を持ち、円尾坂の大火で酷い火傷を負った禍世の看護を行っていた。夫とは仲睦ましい夫婦であったが、夫が円尾坂の大火の犯人であることに薄々気付いていた。 夫と歩いているところを禍世に目撃された日の夜、家に帰る途中で禍世と久しぶりに再会した直後に彼女が隠し持っていた「二丁の鋏」で殺された。 三六 三九 (ミク=ミロク) (Miku Miroku) モチーフ:初音ミク 悔と冥の長女。「緑の帯の女」。母方の血筋にエルフェゴート人が混ざっている為、緑色の髪を持つ。 禍世のことは母から聞いており、4年ぶりに再興された仕立屋を訪れた禍世に家財のことの説明をしていた。ヤレラ=ザスコ商会の御曹司キジ=ヤレラと付き合っており、互いに結婚を考えているが、異国人を嫌う父親から真っ向から反対されている。 キジの子どもを身籠っており、そのことで父親と大喧嘩して家に帰ることができず夜の街を彷徨っていたところを、禍世によってお腹の子どももろとも殺されてしまった。 三六 燐(リン=ミロク) (Rin Miroku) モチーフ:鏡音リン 悔と冥の次女。「黄色いかんざしの少女」。母方の祖母がルシフェニア出身であったことから黄色い髪を持つ。 年齢の割にはやや大人びた少女であり、生まれた時から「誰か」を待ち続けている。姉とキジの交際についてもキジは父親が言うような悪い人ではないと思っている。母と姉の死後は父の故郷の北の天読(あまよみ)で静養していたが、丁度久しぶりに円尾坂に戻って父と一緒におゆかの店でかんざしを買ってもらっているところを、禍世に目撃されてしまう。 正体は「リリアンヌ=ルシフェン=ドートゥリシュ」の転生体であり、黒檀童子ことアレン=アヴァドニアが捜していた本当の人物。天読の地で傲慢の器「ルシフェニアの四枚鏡」を手に入れたことで前世の記憶と自分が待ち続けている人物の正体を知り、そして自分が円尾坂で禍世に殺される未来を知る。アレンを待つためにも「ルシフェニアの四枚鏡」と契約し、海辺で待ち構えて禍世を返り討ちにしようとするも、傲慢の悪魔は力を殆ど失っていた為力を発揮できずに「鋏」で切り刻まれ、禍世を殺人鬼とののしりアレンへの謝罪を口にしながら事切れた。彼女の遺体は「ルシフェニアの四枚鏡」と共に放置された為、そのまま共に海に流されたとされ最後まで見つかることはなかった。
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