ヴェネター級スターデストロイヤー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/06 08:23 UTC 版)
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ヴェネター級スターデストロイヤーは、クローン戦争後期に銀河共和国そして銀河帝国によって広く使用されたクワットドライブヤード社製の主力艦だった[1]。[2]
役割
ヴェネター級は主に艦船同士の戦闘用に設計されたが、戦闘機母艦から軍用輸送機、船団護衛まで二次的な役割も担っていた。母艦としての役割が拡大したためヴェネター級はジェダイのスターファイターパイロットの間で人気を博した[3]。
共和国海軍の多目的軍艦であるヴェネター級はウータパウのようなアウターリムの惑星への攻撃を率いるのに十分な重武装と装甲を備え、ブロッケードランナーを追跡するのに十分な速度を備えていた。
武装
ヴェネター級スターデストロイヤーは8基のDBY-827重ターボレーザー砲塔、2基の中型ターボレーザー砲、52基の局所防衛レーザー砲、4基のプロトン魚雷発射管を装備していた。
ヴェネター級の主兵装は8基の重ターボレーザー砲塔で、精密な長距離射撃モードと近距離戦闘モードの2つのモードを持っていた。DBY-827には七つの異なる出力設定があった。これによりヴェネター級の砲手は小規模な一撃から、敵を蒸発させる一撃まで、破壊の範囲を選択することができた。また、ヴェネター級は必要に応じてリアクターの主力のほぼ全てをDBY-827に使うことができた。これにより、ヴェネター級の艦隊は通商連合の戦艦のシールドを容易く破ることができた。
推進システム
ヴェネター級は強力なエンジンと6万光年の有効範囲を持つハイパードライブを搭載していた。
装備
ヴェネター級はスターファイター空母としての役割を念頭に置いて設計されたためとても大きな格納庫を持っていた。そのため通常ヴェネター級は420機のスターファイターを搭載していた。その内訳は、VウイングまたはV-19トレントスターファイター192機、イータ2アクティス級インターセプター192機、ARC-170スターファイター36機、LAAT/i40機、ウォーカー24機を搭載していた[4]。
脚注
- ^ Mittell, Jason (2009-09-15). “Sites of participation: Wiki fandom and the case of Lostpedia”. Transformative Works and Cultures 3. doi:10.3983/twc.2009.0118. ISSN 1941-2258 .
- ^ “ヴェネター級スター・デストロイヤー - スター・ウォーズの鉄人!”. www.starwars.jp. 2025年3月4日閲覧。
- ^ Seki, Katsutoshi (2024-05-15). “Bioclogging/ja”. WikiJournal of Science 7 (1): 2. doi:10.15347/wjs/2024.002.ja. ISSN 2470-6345 .
- ^ “ヴェネター級スター・デストロイヤー”. Wookieepedia. 2025年3月4日閲覧。
ヴェネター級スター・デストロイヤー
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「スター・デストロイヤー」の記事における「ヴェネター級スター・デストロイヤー」の解説
ヴェネター級スター・デストロイヤー(Venator-class Star Destroyer)はクローン大戦全期間を通じて活躍したスター・デストロイヤーである。この戦艦を設計したのはヴィクトリー級を設計したワレックス・ブリセックスの娘であるライラ・ブリセックスであり、彼女は後に後継艦に当たるインペリアル級(後述)の設計も担当している。 クローン大戦初期に活躍したアクラメーター級強襲艦を拡大・発展させた物で、設計・製造もアクラメーター級を建造していたロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社の親会社であるクワット・ドライブ・ヤード社が行っている。 前後に長いスマートな艦橋と、メインノズルより後方に大きく伸びる艦尾部など、前級・次級よりもアクラメーター級に似たスタイルを持つが、横に2つ並ぶ艦橋や艦首から艦橋の付け根部分まで設けられた艦載機の滑走路兼誘導路と、それに沿う形で配置された格納庫、艦上面と下面に設けられた戦闘機離着陸場など、特異な点も多い。全長1137m、全幅548m、全高268mと前艦級と比べ巨大であるが惑星内へ直接の離着陸が可能になり、シールド発生装置や敵艦との砲撃戦に対応できる大型砲塔が8基搭載され、さらに戦闘攻撃機の格納庫を備えるなど戦艦、空母、揚陸艦、輸送艦さらには旗艦・司令部としての機能をも併せ持つ。一般的には中途半端になりがちな万能艦であるが、本級の巨大さは全ての要素を高レベルで実現しており、現場の評価も高い。 艦隊同士の砲撃戦から、単艦での威力偵察、都市の占領、要人輸送など、多機能ぶりを生かした運用がなされる。地上での任務も多かったため、着陸時に航空機の発着艦不能になる艦下面のドッキング・ベイを補うため、艦上面にも発着場が設置されている。本級のみであらゆる軍事行動が可能になったため、共和国は本級の建造に専念することとなる。そのため3年余のわずかな期間にも関わらず、かなりの規模の量産に成功している。クローン大戦時は大艦隊で軌道上の敵艦隊を圧倒後、そのまま敵惑星に強襲降下し、地上戦闘部隊を送り出した後は地上前線司令部として運用される事が多い。その巨体ゆえ小回りはあまり効かないがスピードは早く、搭載されたハイパードライブは一回のジャンプで6万光年の彼方にまで到達することができる。3DCGアニメ「スターウォーズ・クローンウォーズ」では共和国軍の主要メカとして全編を通して活躍。ウルフ・ユラーレン提督が艦長を務めるアナキン・スカイウォーカーの旗艦「レゾリュート」や、オビ=ワン・ケノービの「ネゴシエイター」等が登場した。本作中では3隻の本艦を中心とした編成の艦隊が多い。『エピソード3』ではコルサントの戦い、キャッシークの戦い、ウータパウの戦いで活躍する。 銀河共和国が銀河帝国に取って代わられた後でもヴェネター級は運用されていたが、表面に施されていた赤ラインが消され、インペリアル級同様明るい灰色1色の塗装に変更されている。当然ながら共和国の識別マークも除去されたが、新たに六角形の帝国軍識別マークを描かれることはあまりなかった。 なお、クローン大戦が終結したことで兵器としての需要や重要性は低下したものの、本級は終戦後に世間一般には知られていない重要な任務をこなしている。それは、銀河の片隅で秘密裏に建造されているデス・スターの視察に皇帝とダース・ベイダー、そしてウィルハフ・ターキンという、銀河内乱の時代にその名を大きく残す3人が1隻の本級を用いたことである(映像で確認できる限り、さらに2隻が帯同している)。しかし、ゲーム『ジェダイ:フォールン・オーダー』の劇中においては既に後継のインペリアル級が帝国軍で運用され、逆に本級は惑星ブラッカの宇宙船解体場においてかなりの数が解体されている様子が描かれている(このブラッカではヴェネター級スターデストロイヤーだけでなく、ルクレハルク級バトル・シップなども解体されている)。
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