地上戦闘部隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/26 08:19 UTC 版)
「第二次世界大戦中のドイツ空軍の編成」の記事における「地上戦闘部隊」の解説
第二次世界大戦中のドイツ空軍の特徴の一つとして、大規模な地上戦闘部隊を有していた。 陸軍は大戦後半には陸軍部隊自身を守るため、独自の高射砲部隊を編制の中に多く持つようになったが、なお高射砲部隊の多くは空軍所属であった。後方のものは空軍管区司令部に属し、前線や占領地で戦う部隊はそれぞれ現地で作戦する航空艦隊などの指揮に服した。 第2次大戦開戦当時、すでに廃止されたものも含め第1から第5までの航空師団は航空機部隊、第6航空師団は高射砲部隊だった。空挺兵である降下猟兵部隊は当初、その使用する輸送機部隊とともに第7航空師団にまとめられていた。他の航空師団はポーランド戦終了後、航空軍団や高射砲軍団に昇格したが、第7航空師団はそのままで、代わりに第11航空軍団が新設されて、降下猟兵の訓練など後方支援を担当した。 1942年2月からオイゲン・マインドル降下猟兵少将の指導によって、空軍の余剰人員を使った地上部隊が活動を始め、空軍野戦師団に発展した。その人員を訓練・補充するために、マインドルを初代軍団長として作られたのが第13航空軍団だった。 空軍野戦師団が良い戦績を残さなかったことから、1943年秋以降順次、空軍野戦師団は陸軍に移管された。一方空軍は、1943年5月に第7航空師団を第1降下猟兵師団に改称するとともに、降下猟兵師団の増設に乗り出した。1944年には第1降下猟兵軍が編成され、第13航空軍団が第1降下猟兵軍団、第11軍団が第2降下猟兵軍団と改称された。
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