海岸の確保
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 14:19 UTC 版)
敵の抵抗が全くあるいは殆どない状況下での上陸作戦でさえ様々な問題が生じるが、敵が待ち構えている中で実施される水陸両用作戦は、あらゆる軍事作戦の中でも最も困難かつ危険なものである。上陸部隊の海陸間(ship-to-shore)移動は上陸用舟艇や水陸両用車、ヘリコプターによって行われる。 最大規模のMAGTFである海兵遠征軍(MEF)が上陸作戦を行う場合、その地上戦闘部隊 (Ground combat element) である海兵師団は、典型的には3個連隊のうち2個連隊を汀線への攻撃に投入するが、特にこのうちAAV7装甲兵員輸送車に乗車した4個中隊(約700名)が第一波を構成する。第二波は残りの歩兵中隊と重火器部隊、第三波は舟艇に搭載された戦車中隊と大隊支援部隊、第四波も支援部隊である。8分間で3,000名以上の兵員と、150台以上の装甲車両と火砲が上陸を完了する。 またこれと並行して、1個連隊はヘリボーン機動を行い、海岸を攻撃する部隊が汀線に到達する前に、その10ないし30キロ内陸部へ展開する。まず1個大隊が展開して降下地域内の敵を掃討したのち、連隊の残余が展開して、汀線の部隊と連携して、橋頭堡を確保する。 前進するAAV7と海兵隊員 海岸線を確保する海兵隊員 着上陸するLCACと誘導員 LCACより上陸するK1戦車
※この「海岸の確保」の解説は、「水陸両用作戦」の解説の一部です。
「海岸の確保」を含む「水陸両用作戦」の記事については、「水陸両用作戦」の概要を参照ください。
- 海岸の確保のページへのリンク