ロッキング・ストーンの例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/11 08:32 UTC 版)
「ロッキングストーン」の記事における「ロッキング・ストーンの例」の解説
このような石は、世界でイギリスその他でふつうである。たとえば、スペインガリシア州では、ロッキング・ストーンは『pedras de abalar』(ポルトガル語で、揺れる石の意)と呼ばれている。 大プリニウス(23年-79年)は、Harpasa(小アジア、カリア)の近くの或る岩について書いている、「それは指1本で動かすことができるが、しかしそれはまた全身でなされる押しに抵抗する」("that can be moved with one finger, but that also resists a push made with the whole body")。プトレマイオス(90年ころ-168年)は、Gygonianの岩について書いた。彼は、それは「アスフォデルでのみ動かすことができ、力で動かせないままである("can only be moved with an asphodel and remains immovable by force.")と書いた。 スコットランドアイオナ島には、埋葬場の構内、十字架の台座の上に置かれた『na clachan-bràth』(スコットランドゲール語で砥石の意)と呼ばれる石複数があり、トマス・ペナント(Thomas Pennant)によれば、或る墓のサポートであった。[要出典] カナダノバスコシア州ハリファックスの近くにある90〜95トンの巨大な迷子石は、レバーで揺り動かすことができるが、しかし以前はとても簡単に動いたものであり、その後、近くのハリファックス駐屯地からの船員の一団が1890年代にそれを揺り動かしてもっと安定した構成にし、その後、自治体のスプリーフィールド地区にあるキッドストン湖周辺に公園が開発された1980年代と90年代に過度の揺れ動きによってその基盤がすり減った。[要出典]それは人気のあるピクニックの目的地であったものである。ビクトリア朝時代には、人々はハリファックスから旅行し、それに登り、巨岩の上に座っている間優しく揺れる感覚を楽しみながら、ランチを広げるのがつねであった。[要出典] ウェールズのポンティプリッド(Pontypridd)・ロッキング・ストーンは、ドルイドのストーン・サークルの中央にある。 ボシストー・ローガン・ロック(Bosistow Logan Rock)は、コーンウォールのゼナー(Zennor)近くのPendower Cove(Pendour Coveとも書かれる)の頭にある。それはあきらかに、海岸を監視する義務を負った地元の邸宅の領主の従業員によって発見された。入り江で船が難破していて、その後につづく活動を見守りながら、その従業員は巨岩にもたれかかった。突然、突風が起こり、巨岩が移動、あるいは「ログした」("logged")。この石塊の最も長いサイドは約15フィート (4.6 m)、その最大の端の周囲は約20フィート (6.1 m)である。重さは約20トンと考えられている。[要出典] ロンドンのセント・ブライズ・チャペル(Saint Bride's Chapel)の近くにロッキングストーンが記録されている。ウィッチズまたはボアストーン(Witch's or Boarstone)は、エアシアのコイルトン(Coylton)近くのクレイグズ・オブ・カイル(Craigs of Kyle)の頂に立っている。重さは約30トンで、2つまたは3つの石の上に休んでいる。ウォレスの石(Wallace's stone)として知られる大きな立っている石が近くに立っていたと記録されている。 サウス・エアシア(South Ayrshire)のリエカーアー湖(Loch Riecawr)近くでロッキング・ストーンが見つかっている。 スコットランド、サウス・エアシアのストレイトン地区のノース・キャリックの教区で、ホワイトレイズの西約4分の1マイル、マーチ・ダイク近くに、ローガン・ストーン(Logan Stone)と称するロッキング・ストーンが存在する。ローガン・ストーンはグレーの花崗岩であり、硬砂岩の上にあり、片手で簡単に動かせる。それは4フィート3インチ (1.30 m)×4フィート (1.2 m)×高さ3フィート (0.91 m)である。 フェロー島のエストゥロイ(Eysturoy)のOyndarfjørðurの村には有名な1対のロッキング・ストーンがある。これらは Rinkusteinar として知られる。地元の伝説によると、老魔術師が村を脅かしている海賊船2隻を呪い、それらを石に変えたという。本土(mainland)につながれた鎖が、岩の動きを見やすくしている スコットランド、エアシア(Ayrshire)のオーキンレック教区のルガー(Lugar)近く、グレンモア・ウォーター(Glenmore Water)との合流点近くのベロ(Bello)またはベロー・ウォーター(Bellow Water)のすぐそばのくぼ地に、ラマーグル(Lamargle)あるいはラマグリー・ロッキング・ストーン(Lamargee rocking stone)が、ある。それは垂直な石2つと、長さ約6フィート(約1.8288メートル)、幅3フィート(約0.9144メートル)、高さ4フィート(約1.2192メートル)の水平な石1つでできている。それはドルイドの記念碑またはカレドニアの英雄の墓と見なされた。この石は、OSマップが間違った場所を示しているために、しばしば見過ごされる。それはラマーグル・ヒル(Lamargle Hill)にではなく、グレンモア・ウォーター(Glenmore Water)との合流点の上流のベロー・ウォーター(Bellow Water)のよこにある。 ビルマのチャイティーヨー・パゴダ(Kyaiktiyo Pagoda)は、ロッキング・ストーンでもある巨大な花崗岩の上に建てられた宗教的な社(やしろ)である。 ヒトによって形作られたいくつかの塊もまた、同様の動作を示す(ときどき意図せずに)。たとえば、ヨルダンジャラシュにあるローマの寺院の遺跡(「柱1000本の都市」("city of 1000 pillars"))では、いくつかの巨大な柱が微風で前後に動く。
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