レッドと仲間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/10 18:45 UTC 版)
「RED (村枝賢一)」の記事における「レッドと仲間」の解説
レッド 物語の主人公。 スー族の一部族、ウィシャに生まれる。生まれてまもなく両親を亡くし、年の近かったオセオラの一家のもとで育つ。ウィシャの残り少ない男子のひとりであった。9歳の時にウィシャが居留地へと移送される途上で、ホワイトリバーの虐殺が発生、ウィシャは無差別に殺害され、親友のオセオラも目の前で殺されてしまう。 事件のあと、近くに居留していたマザスカに拾われ、10年間をそこで暮らす。マザスカに馴染みかけたが、ブルー小隊隊員のリストを入手したことで復讐心を呼び起こし、マザスカを追放される。 追放されてのちは旅芸人として生計を立てていた。ワイルド・インディアン・ショーの演者として訪れた町で伊衛郎とアンジーに出会うところから、物語は始まる。 復讐を心に決めて以降は周囲に心を閉ざしているが、本来であれば快活で情に厚い性格をしている。 並外れた長身の偉丈夫。生まれつき髪の色が白いという身体的特徴を持つ。 モデルとなった人物は香取慎吾。 伊東伊衛郎(いとう いえろう) 旧肥後藩の元士族。鉄砲足軽の末裔で狙撃の名手。柔術は得意だが、剣術は不得手。 風采は短躯。お人好しで、「弱いものの味方」を地でいく人間味に溢れた好漢。酒に非常に強く、ウィスキーのボトルを10本近く空けてようやく酩酊する程度。 かつて西南戦争において反政府軍に従軍しており、最後は田原坂において仲間が全員自決してしまった中、自分が後を追えなかったことを悔いている。 幼馴染の村崎の強い希望に乗る形で渡米するが、とあるきっかけで村崎とは決別する。 ある町で洗濯屋の下働きをしていたが、旅芸人として町を訪れたレッドと知り合い、行動をともにすることになる。 最初はレッドの復讐のことを知らず、レッドと同行することで自分の人生を取り戻せると考えていた。しかし、あまりにも苛烈なレッドの復讐を目の当たりにして、自らの道行きに疑問を抱く。オーエンとの出会い、ブルーとの邂逅を経て、やがて自らの旅の理由を見つけることとなる。アンジーにひそかに好意を寄せている。 モデルとなった人物は川谷拓三。 アンジー 伊衛郎と同じ町に住んでいる娼婦。 町を訪れたレッドに好意を抱き、行動をともにすることになる。 金髪碧眼。天真爛漫で、気っ風の良い世慣れた人物であり、強気な性格である。ギャンブルに非常に強く、特にカードで負けた描写は一度もない。本人もそれを十分承知しており、道行く先でギャンブルをしかけては旅費を稼いでいる。射撃の心得があり、遠く離れた的も正確に撃ち抜くことが出来る。 モデルとなった人物はシャロン・ストーン。 スカーレット 白人の中で暮らすインディアンの少女。クリスチャン・スタージェスの養子。 出生の秘密ゆえにブルーたちに追われることとなる。旅の途中でレッドと出会い、やがて自らの宿命を悟る。 スタージェスの旧知であるグレイを慕っている。優しさと慈悲心に満ちあふれた少女。 チリカ アパッチ族の少年。 家族をメキシコ軍に殺され、孤児となったところをジェロニモに拾われる。以後、ジェロニモの率いる武装集団の中で暮らす。ジェロニモが町を襲撃したときにレッドと出会い、ともに戦ったあと、行動をともにすることになる。 アルコーズを義理の父と慕っている。スカーレットを密かに慕っている。ジェロニモの下で育ったため、銃器の扱いに慣れている。 グレイ レッドの復讐を手伝う謎の巡回牧師。アメリカ軍の試作拳銃であるヘイトソングをレッドに手渡し、復讐を加速させる。 スタージェスとは旧知であり、スカーレットを庇護の対象としている。アンジーとはかつて客だったことがある。 女たらしで酒好き。既に旧式化しているパーカッション式シングルアクションリボルバー、レミントンM1858の二丁拳銃の使い手。 モデルとなった人物はフランコ・ネロ。 エドワード・ゴールドスミス 元ブルー小隊隊員。アメリカ陸軍大佐。屈強な、隻眼の老人。隻眼となるまでは狙撃の名手としてブルー小隊の一翼を担っていた。ホワイトリバーの虐殺が起きた際にただ一人虐殺に反対し、その後もブルーを恨み、虐殺事件を軍上層部に告発した。ブルー小隊はそれが元で解散となったが、ゴールドスミスは軍に残り、大佐の地位に上り詰めた。 フォート・トーマスの指揮に当たっていたがレッドに捕らえられ、ブルーを殺すために行動をともにすることになる。 モデルとなった人物は俳優のショーン・コネリー。
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