ムーン・ムーンの住人
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「機動戦士ムーンガンダム」の記事における「ムーン・ムーンの住人」の解説
カレル・カーシム 声 - 麻生智久 カーシム家の長で、ユッタの祖父。ユッタからは「お爺」と呼ばれている。サイド3(のちのジオン公国)出身者で、ジオン・ズム・ダイクンの同志だったが、彼の進めるジオニズム構想が戦争を生むことを予見して決別し、40年前(宇宙世紀0052年)にムーン・ムーンに移住した。外界の生まれゆえに機械の知識も相応にあり、村の知恵袋として尊敬を集めている。ムーン・ムーンで病が流行した際、外部のコロニーに連絡して治療や薬の提供を受けさせれば助かる可能性があるとエルドに提案したが、掟を守ろうとするエルドと息子のクレトを止められず亡くした過去がある。ユッタがサイコミュを通じてミネバと感応したことについてはある程度の理解を示すが、よそ者であるネオ・ジオン自体は争いを呼ぶ者として否定する。 ネオ・ジオン過激派の襲撃にはキャトルを操縦して応戦し、コロニーに空いた穴を塞ぐための修復作業のさなか、シュランゲ隊の攻撃を受けて致命傷を負う。死の間際に、ユッタに外界へ出て世界を学ぶよう言い遺す。 カーリナ・カーシム ユッタの母。ムーン・ムーンの掟のために夫を死なせたことを悔やんでいる。 クレト・カーシム ユッタの父で、カレルの息子。宇宙世紀0082年に流行り病を患う。カレルが外界に治療を求めようと光族の掟に反して通信機器を使用しようとした際には、掟を破ってまで生き延びることを拒み、機器を破壊して息を引き取る。 サキ・メントー ユッタを想う幼なじみの少女。掟にそむいて機械いじりに没頭するユッタを再三注意しているが、それも彼の個性として受け入れようとも思うようになる。ミネバがムーン・ムーンに来訪して以降、彼女への嫉妬心を見せ始める。 マウノ ユッタの友人で、臆病な性格の少年。頬の痘痕が特徴。成人の儀式として、一人前になるためと称して無理やり連れ出された宇宙にて命綱を付けさせられ、宇宙船から宇宙空間へ蹴り出される。その際にロンド・ベルとネオ・ジオン軍の戦闘に巻き込まれて命綱が切れるが、ユッタの機転によって助け出される。 サラサ・ムーン 声 - 熊谷海麗 初出作品は『機動戦士ガンダムΖΖ』(第14 -15話、第39 - 41話)。ムーン・ムーンの長を務める巫女。 機械に頼ることを戒める「光族の教え」を伝え広めている。以前は外界の人間を拒絶する姿勢をとっていたが、4年前の戦いで双子の妹のラサラを亡くしたこと(『ΖΖ』第41話)を教訓とし、ある程度の柔軟性を見せるようになっている。 第一部ではアルツトの民の暗躍に気づいていなかったが、第二部開始時点では彼らが何かを企んでいることを察し、長年のタブーとされてきたアルツトの民との接触を決意する。 エルド・ムーン サラサとラサラ姉妹の父で、先代の光族の長。よそ者であるカレルを、「外の世界を知ったうえでムーン・ムーンの暮らしを肯定している人」が必要だとして迎え入れている。クレトと同じはやり病を患うが、掟にそむいて近代医療処置を受けることを拒み、死亡する。 リナート・リヒト ムーン・ムーンの文化遺産を守るリヒト家の長男で、「戦士隊」の長。機械文明を否定する立場でありながら、機械の知識を有する罪人であるアルツトの民と密かに交流している。リュースからは、アルツトの民の長と同じ名前である「レイメル」とも呼ばれている。 シナリオを担当した福井によれば、最初はそのように見えないように描かれているものの、本作のサブ主人公という立ち位置にいる登場人物であるとされる。 アルフォンソ・リヒト リナートの父で、戦士隊の先代の長。アルツトの民との交渉役という自家の役割を疎ましく思っている。 ニルダ・リヒト リナートの母。アルツトの民のひとりであるレイメルを、息子と同じ「リナート」という名で呼ぶ。 ルグス 戦士隊の兵たちを束ねる士長。 レイメル コロニー地下の「子捨ての森」と呼ばれる場所に幽閉されているアルツトの民の長。ニルダからは「リナート」と呼ばれ、レイメル自身もニルダを母と呼ぶ。
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