ポケットモンスターSPECIALでのポケモン図鑑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 06:48 UTC 版)
「ポケモン図鑑」の記事における「ポケットモンスターSPECIALでのポケモン図鑑」の解説
漫画『ポケットモンスターSPECIAL』においては、誰でも持てる物ではなく、オーキド博士を始めとする優秀な博士が、図鑑を授けていいと判断した人物にのみ与える特別な物となっている。 ポケモン図鑑はオーキド博士・アララギ博士の図鑑共に1種類につき3台存在する。第13章までに登場した図鑑は全てオーキド博士によって作られ、全部で7種類(21台)存在し、13人のトレーナーが所有。第10章ではアララギ博士のものが1種類(3台)あり、現在使われているものは4台のみ。このように存在するポケモン図鑑の個数は極端に限られており、ポケモン図鑑を授けられた人物を「図鑑所有者」と呼ぶ。図鑑を貰ったら自分の名前や指紋を登録し、それによりポケモン図鑑が正しい持ち主かを判断する。登録できるのはポケモン図鑑1台につき1人のみで、1度登録されたら取り消しは出来ない模様。オーキド博士のポケモン図鑑は各世代の同じ図鑑が3台揃い、いずれも正しい持ち主が図鑑を所持していると、3人が近くに集まった時に強制的に共鳴音が鳴り、図鑑ごとのボタンを押さないと鳴りやまない。初代から4代目の合計10台のポケモン図鑑が集まった時には、異なった特別な共鳴音が鳴る。 外見はそれぞれのゲームに登場する6種類のポケモン図鑑と同じだが、ゲームと同じポケモンの生態を調べる機能の他、ゲームにはない機能を多く持ち、ゲームのコマンドの多くがポケモン図鑑の機能という設定になっている。 初代の図鑑はレッド・グリーン・ブルーが所持し、自分・他人・野生のポケモンに関わらず、レベルや習得している技など、近くにいるポケモンのあらゆる情報を調べることが可能。ポケモンの進化キャンセルも図鑑の機能という設定となっており、本作の世界では図鑑所有者のみの特権である。また、レッドのポケモン図鑑には途中で、手持ちのピカチュウ(ピカ)の機嫌や状態が分かる機能が追加されている。第5章で3人が新たに4代目図鑑を授かる際2台破壊され、残った1台がイエローの手に渡った。 2代目図鑑はゴールド・シルバー・クリスタルが所持する。2代目から大幅に機能が追加され、1度出会ったが逃がしてしまったポケモンの足取りを追尾する機能「追尾機能」(ゲームのポケモン図鑑のエンテイ・ライコウ・スイクンの「ぶんぷ」に相当する)、モンスターボールに戻しているポケモン同士を通信交換する機能やポケギアとポケモン図鑑を専用のケーブルで繋ぎ電話回線を通じてポケモンを転送する携帯転送機能・簡易ホログラムを映し出す機能が搭載されている。第9章では3人は最初から5代目図鑑を使用しており、2代目の図鑑がどうなったのかは不明。 3代目図鑑はルビー・サファイア・エメラルドが所持する。ホウエン地方用に作られ、オダマキ博士に預けられる。3代目からアニメ同様ポケモンを捕まえずとも目撃するだけでポケモンの生態を調べることが出来る模様。また、3代目からは全国図鑑に対応するようになり、第4章のルビー・サファイアの図鑑はホウエン図鑑のみであったが、第6章のエメラルドの図鑑は全国のポケモンを調べることが出来る。 4代目図鑑はレッド・グリーン・ブルーが新たに所持する。専用のケーブルとチップ「プログラムdex-IV」により初代のポケモン図鑑からデータを引き継いで使用している。全国版対応。2代目図鑑以降の機能も備わっている。 5代目図鑑はゴールド・シルバー・クリスタルが新たに所持する。機能は先代とあまり変わらないが、♂と♀などの異なる姿を区別する機能が付き、タッチ操作が可能になる等、細かな違いはある。5代目ポケモン図鑑の登場によりイエローを除く9人のポケモン図鑑が全国版対応になった(しかし、第6章終了後オーキド博士がバージョンアップさせている可能性はある)。このバージョンは原作同様男性用と女性用の区別が付いている。また、話の都合上、5代目の方が後から登場している。 6代目図鑑はルビー・サファイア・エメラルドが新たに所持する。 7代目図鑑はダイヤモンド・パール・プラチナが所持する。この図鑑はオーキド博士とナナカマド博士で共同開発された。先代までと比較し大きな機能追加は無く、初期はシンオウ図鑑のみだったが、中盤からのアップデートにより全国版となった。なお、プラチナのポケモン図鑑はゲーム通りの赤色だが、ダイヤモンドの図鑑は青でパールの図鑑はオレンジと色が区別されている(同じように、彼らのポケッチも色分けされている)。 アララギ博士のポケモン図鑑は現在ブラック・ホワイト・ラクツ・ファイツが所持する。現在確認されている機能はポケモンの生態を調べることのみで、オーキド博士の図鑑と同じような機能があるか等詳細は一切不明。 第5章ではロケット団が、レッド・グリーン・ブルーの持つ初代のポケモン図鑑を真似て作った物が登場。デザインは初代とそっくりだが、色は黒く、不気味な模様が付いており、話を聞いたブルーは「黒い図鑑とでもいう不気味な機械」と発言。ロケット団では「ブラックポケデックス」と呼ばれており、ポケモンの体力や技の威力を独自の基準で数値化するオリジナル機能を備える。 第12章で登場した、プラターヌ博士のポケモン図鑑は現在エックス・ワイの2人が所持する。元々は図鑑は3つあり、残りの1つはトロバのものになる予定だったが、伝説のポケモンが復活したことにより行方不明となる。その後はある人物により踏み潰され、破壊されている。 第14章で登場した、ククイ博士のポケモン図鑑はサン・ムーンの2人が所持する。こちらも2台のみ登場。いわゆるロトム図鑑ではあるが、肝心のロトムは1匹のみであり、そのロトムはムーンの図鑑とマッチしており、サンの図鑑は元のままである。
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