オダマキとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > オダマキの意味・解説 

お‐だまき〔を‐〕【×環】

読み方:おだまき

麻糸空洞の玉のように巻いたもの。おだま。

キンポウゲ科多年草ミヤマオダマキから栽培改良されたもの。高さ2030センチ全体白粉帯び長い柄をもち、扇形小葉からなる複葉初夏青紫色または白色の花を下向きにつける花びら状で同色(がく)があり、花びら基部は距(きょ)となって曲がる。《 花=春》「雲行きて—の花も家もなし/秋桜子

和菓子の一。餡(あん)入り求肥飴(ぎゅうひあめ)の上に、そば粉いくつもの筋をつけたもの

イトカケガイの別名。

苧環蒸(おだまきむ)し」の略。

紋所の名。籰(わく)に糸を打ち違え巻きつけた形。

もない枯れ木

朽ちねただ思ひくらぶの山高み立つ—は知る人もなし」〈夫木・二九

苧環の画像
撮影おくやまひさし

苧環

読み方:オダマキ(odamaki)

つむいだ麻糸巻いて中空の玉にしたもの


緒手巻

読み方:オダマキ(odamaki)

キンポウゲ科多年草園芸植物

学名 Aquilegia flabellata


苧手巻

読み方:オダマキ(odamaki)

キンポウゲ科多年草園芸植物

学名 Aquilegia flabellata


苧環

読み方:オダマキ(odamaki)

キンポウゲ科多年草園芸植物

学名 Aquilegia flabellata


苧環

読み方:オダマキ(odamaki)

作者 渋沢竜彦

初出 昭和59年

ジャンル 随筆


オダマキ属

(オダマキ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/02 20:34 UTC 版)

オダマキ属
ミヤマオダマキAquilegia flabellata var. pumila
(岩手県早池峰山・2014年7月)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : モクレン亜綱 Magnoliidae
: キンポウゲ目 Ranunculales
: キンポウゲ科 Ranunculaceae
: オダマキ属 Aquilegia
学名
Aquilegia L.
和名
オダマキ属
  • 本文参照

オダマキ属(オダマキぞく)は、キンポウゲ科の属の一つ。ラテン名のアキレギアアクイレギアAquilegia)ということもある。本属の植物の総称がオダマキである。

英語名の 「コランバイン(Columbine)」は、ラテン語で「鳩のような」の意味。花の形が似ているといわれる。昔は「ライオン草」とも呼ばれていた[1]。フランスでは「聖母の手袋」と呼ばれている[2]

オダマキは漢字で苧環を当てるが、これはもともとは機織りの際につかう苧環という糸玉に由来する。苧環はカラムシ(苧、「お」とも)、アサ(麻)、コウゾ(楮)の繊維を糸にしたときに丸めておくもので、丸みのある花の形を中が中空の苧環に連想したもの。したがって、オダマキから苧環は作らない。

特徴

根出葉は普通2回3出複葉で細かく分かれ、先端には丸っこい小葉がつく。が高く伸びるものでは、やや小型の茎葉が出る。花の外側の花弁のようなものは、じつは花弁ではなくである。花弁はその内側にあって、ややまとまって筒状になる。花弁の基部からは角状の距が伸び、萼の間から外に突き出る。

全草が有毒。

  • 成分 プロトアネモニン(protoanemonin)
  • 症状 皮膚炎(水疱)、胃腸炎、心臓麻痺。

栽培

オダマキは種と苗が流通し、苗は3月ごろから流通する。種蒔きの適期は2月から3月上旬。発芽率はよく、順調であれば2年目に開花する。花期は5月から6月頃。

植え替えは毎年、または1年おきに行う。適期は芽が出る直前の2月から3月の上旬。実生苗は成長に合わせて時期を問わず植え替えを行う。

株分けは、植え替えと同時に行う。古くなった根茎を、自然に分かれている部分で分ける。つながっていても、それぞれの芽に十分に根があるのならナイフなどで切り分けてもよい。その場合、切り口には癒合剤や殺菌剤を塗って保護しておく[3]

分布

日本アジアヨーロッパに約70種自生し、日本のものは山野草として愛好される一方、外国産のものには品種改良が行われ、園芸植物として広く市場に出回っているものがある。日本にはヤマオダマキミヤマオダマキの2種が山地から高山にかけて分布する。ミヤマオダマキはむしろ山野草として栽培される。

原種

  • Aquilegia barnebyi
  • Aquilegia brevistyla
  • Aquilegia buergerianaヤマオダマキ
  • Aquilegia caerulea
  • Aquilegia canadensis(カナダオダマキ)
  • Aquilegia chrysantha(キバナオダマキ)
  • Aquilegia desertorum
  • Aquilegia elegantula
  • Aquilegia eximia
  • Aquilegia flabellata(本種のvar. flabellata が狭義のオダマキ)
  • Aquilegia flavescens
  • Aquilegia formosa (ニシキオダマキ)
  • Aquilegia grahamii
  • Aquilegia jonesii
  • Aquilegia karelini
  • Aquilegia laramiensis
  • Aquilegia longissima(ツメナガオダマキ)
  • Aquilegia micrantha
  • Aquilegia pubescens
  • Aquilegia saximontana
  • Aquilegia scopulorum
  • Aquilegia schockleyi
  • Aquilegia triternata
  • Aquilegia vulgarii(セイヨウオダマキ)

なお、ヒメウズはこの属に含めることがある。

ギャラリー

脚注

  1. ^ 瀧井康勝『366日 誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、138頁。 
  2. ^ 瀧井康勝『366日 誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、157頁。 
  3. ^ 西洋オダマキの育て方・栽培方法”. みんなの趣味の園芸. NHK出版. 2025年6月2日閲覧。

外部リンク


オダマキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/03 01:30 UTC 版)

なついろレシピ」の記事における「オダマキ」の解説

にあるスーパーマーケット行きつけの店規模小さく品数少ないが直売所兼ねている

※この「オダマキ」の解説は、「なついろレシピ」の解説の一部です。
「オダマキ」を含む「なついろレシピ」の記事については、「なついろレシピ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「オダマキ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「オダマキ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オダマキ」の関連用語

オダマキのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オダマキのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオダマキ属 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのなついろレシピ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS