ペイントブラシでの変更点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 09:00 UTC 版)
「Microsoft Paint」の記事における「ペイントブラシでの変更点」の解説
マイクロソフト ペイントブラシ (Microsoft Paintbrush) は、Windows(NT含む)3.x時代に従来のペイントに代わって標準で附属されていたアクセサリ。実行ファイル名はPBRUSH.EXEだが、プログラムマネージャのアイコンからも実行できるようになった。OLEサーバに対応。 旧ペイントとはツール類の一部やレイアウトが異なっている。カラーが扱えるようになったことで右ボタン操作と左ボタン操作にそれぞれ別の色を割り当てることができるようになり、消しゴムツールは消すというより背景色(色2)で塗りつぶす形になった。標準形式としてBMPの読み書きが行えるようになった。また、ペイントブラシのバンドル元であるZSoft Corporationの開発した画像形式であるPCX形式が読み書きできた。MSP形式も読み出しのみ可能。ツール ボックス類はウィンドウ左側に、カラー パレットは下側に並ぶようになった。左下には線の幅ボックスとカラー選択ボックスが位置する。一方で3Dツールはなくなった。 また、Windows 95以降のペイントとも使い勝手の異なる部分が少なくない。カーソルはキーボードからでも移動でき、Insert/Deleteキーを左クリック/右クリックとして利用できる(ダブルクリックは[F9]と同時押し)。キャンバスをスクロールさせると選択範囲が解除(確定)されてしまう仕様のため、一画面を超える広範囲の編集に対してはキャンバス全体を1画面に縮小表示した際にカット(コピー)アンドペーストできるようになった。後の傾きツールに相当する「傾ける」は水平方向にのみ行うことができ、マウスのドラッグによって左右どちらにも任意の角度で傾けることができた。後の伸縮ツールに相当する「縮小と拡大」は選択範囲を指定したうえでチェックを入れ、その最中に新たな範囲(長方形)を再指定することでその長方形に合わせた形に伸縮した状態で複製できるという仕様だった。このほかBSキーにより、消しゴムをかける要領で一部のみを編集前の状態に復元する機能があった。塗りつぶしは「ローラー」ツールと呼ばれ、四角形の範囲指定は「修正切り出し」ツール、任意形状の場合は「はさみ切り出し」ツールと呼ばれていた。また円ツールと楕円ツールは統合され、[Shift]キーを押しながら描けば縦横比の等しい図形として描画できた。これは四角ツールも同様である。 このバージョンから追加された機能には以下のようなものがある。 色指定 … デフォルトで用意された色以外に、ユーザー側でカスタムカラーを作成してパレットに追加できる(モノクロではこれまで同様に模様を作成できる) 色消しゴム … 選択中の色のみを消す 伸縮・傾き ツール … 「傾き」は選択した長方形範囲が同じ高さの平行四辺形になるような変換が施される 描画領域のサイズ指定 … インチ・センチ・ピクセルで任意に指定可能 用紙の範囲(余白)指定機能 ツール ボックスやカラー パレットを表示するかしないかが選択可能 画像表示 … 一時的にツール類を消し、描画中の画像を画面全体を使って表示させるが、この状態では編集できない ファイルへの複写(コピー)・ファイルからの貼り付け カーソル位置を表示 … カーソルの座標を表示する
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