バッファロー (地雷除去車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/21 03:30 UTC 版)
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基礎データ | |
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全長 | 8.20m |
全幅 | 2.59m |
全高 | 3.96m |
重量 | 車体重量 20,560kg[1] 最大重量 25,000kg[注 1] |
乗員数 | 2+4名 |
装甲・武装 | |
装甲 | 7.62mm NATO弾防弾 全車輪、車体中心部の防護装甲 |
主武装 | M153 CROWS II |
備考 | 積載量 38,680ポンド 搭載燃料 85ガロン |
機動力 | |
速度 | 105km/h(65mph) |
エンジン | マック ASET AI-400 直列6気筒 330キロワット(450HP) |
懸架・駆動 | アリソン HD-4560P オートマチック方式 6×6輪駆動(AWD) |
行動距離 | 483km |
データの出典 | [1] |
バッファロー(Buffalo)は、南アフリカ共和国が開発した4×4輪駆動の歩兵機動車、キャスパー装甲兵員輸送車をベースにフォース・プロテクション社[注 2]が製造した6×6輪駆動の地雷防護車である[2]。MRAP-I カテゴリー3(爆発物処理/IED除去車輌)に分類されている。
概要
車体に取り付けられた大型アームにより爆発物処理が行える。アームは、車内から操作することが可能であり、カメラ、センサーなどもアームに装備されている。これにより安全に爆発物を解体する事ができる。バスほどの大きさであるのにもかかわらず、時速100km以上を出せる。
地中に仕掛けられた爆発物が万が一爆発した場合でもその爆発の爆風や衝撃を逃がせるように、シャーシはV字型車体と呼ばれる構造を採用している。また、BAEシステムズ社開発のL-ROD バー・アーマーを取り付けることにより、RPG-7対戦車ロケット弾攻撃などからの防御も行えるようになる[3]。
車両に取り付けられたガラスの厚さは6インチであり、タイヤはランフラットタイヤを装備している。
生産当初は武器は装備していなかったが、後からM153 CROWS II(遠隔操作式機銃)を車体上に搭載し、M240 7.62mm機関銃またはM249 5.56mm機関銃を搭載している例も見られる。
2004年にアメリカ軍は少数のバッファローを配備し、イラクでの運用を始めた。2008年6月までにフォース・プロテクション社は200両のバッファローをアメリカ軍向けに納品した[4]。
2009年に、フォース・プロテクション社は改良型の"バッファロー A2"の生産を開始した。A2型の改良点は、走行装置・エンジンの改良、空調装備の改良などである。A2型の外見上の最もわかりやすい識別点は、フロントバンパーが大型化している事である。フォース・プロテクション社は2011年にジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズに吸収合併され、その一部となったが、バッファローの生産は継続され、A2型は2014年6月までに795両が生産された。
運用国

- 200両のA1型、および約450両のA2型。
- 18両[5]
- 当初5両[6]、2009年に10両が追加発注された[7][8]。最終的に19両がカナダ軍のアフガニスタンでの作戦(ISAF)で使用された。2011年にカナダ軍がアフガニスタンを撤退後は、アメリカ軍も含め本車のアフガニスタンでの運用は確認されていない。
- 6両
画像
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アメリカ海兵隊のバッファロー。2009年、アフガニスタン。
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ロボットアームを使用するバッファロー。2011年、海兵隊、キャンプ・レジューン。
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クーガーと共に整列するバッファロー。2007年、イラク国内、海兵隊司令部。
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迷彩塗装が施されたフランス軍のバッファロー。
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ロボットアーム先端部。
登場作品
映画
- 『トランスフォーマー (映画シリーズ)』
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- 『トランスフォーマー』
- ディセプティコンの1人、ボーンクラッシャーが変形。アーム先端のクローは実際の車両よりもかなり大きめに作られている。
- 『トランスフォーマー/リベンジ』
- ディセプティコンの1人が変形。ボーンクラッシャーの同型機だが作中ではビークルモードのみの登場。
脚注
注釈
出典
- ^ Buffalo fact sheet Archived 2007年3月19日, at the Wayback Machine.
- ^ Buffalo Armoured Vehicle. armedforces-int.com
- ^ BAE’s LROD Cage Armor. Defense Industry Daily
- ^ “200th Buffalo MRAP delivered to military”. Upi.com (2008年6月6日). 2011年10月29日閲覧。
- ^ “Force Protection Receives Multiple Buffalo Vehicle Orders”. Business Wire (2008年11月13日). 2011年10月29日閲覧。
- ^ “Buffalo vehicle coverage on”. Defenseindustrydaily.com (2007年5月8日). 2011年10月29日閲覧。
- ^ “Force Protection, Inc. IN THE NEWS: Canadian Forces to Receive Additional Force Protection Vehicles”. Forceprotection.net. 2008年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月29日閲覧。
- ^ “Force Protection – Orders for an Additional 48 EROC Vehicles: Blast-Resistant Buffalo and Cougars – Industry News Release”. Canadian American Strategic Review. (November 2008). オリジナルの2008年12月4日時点におけるアーカイブ。 2008年11月4日閲覧。
- ^ アーカイブされたコピー”. 2008年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年6月28日閲覧。 La Task Force 700 se prépare au théâtre afghan, 06/28/2008, TTU [“
- ^ French Military Orders Buffalo Vehicles from Force Protection, 07/23/2008[リンク切れ]
- ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. p. 91. ISBN 978-1-032-50895-5
関連項目
外部リンク
「バッファロー (地雷除去車)」の例文・使い方・用例・文例
- ライオンたちはバッファローに襲いかかった
- 彼らはバッファローの皮で作ったテント小屋に住んでいた。
- 何百というバッファローが湖のほうへ移動した。
- 以前は無数のバッファローが大草原を歩き回っていたものだ.
- 様々な大型有胎盤哺乳動物の子、例えば、クジラ・キリン・ゾウ・バッファロー
- 国内牛とアメリカバッファローを掛け合わせた事による頑丈な種類
- 牽引用の動物としての使用のためによく家畜化されたアジアのバッファロー
- 上方へ曲がったホーンのある南アフリカの大きくしばしば獰猛なバッファロー
- バッファローに関する、または、バッファローに類似する
- その話は、バッファローを屈従させるというつまらないものだった
- アルバニーのハドソン川とバッファローのエリー湖を結ぶ人口水路
- ニューヨーク州西部(バッファローの北)のナイアガラ滝の一部
- 北アメリカのグレートプレインズでバッファローを追って遊牧生活を送ったアメリカインディアンの部族の1つの一員
- 米国の射撃の名手で、バッファロー・ビルのワイルド・ウエスト・ショーで取り上げられた(1860年−1926年)
- (バッファローが歩き回る)米国中部の乾燥した平原に生える短い草
- 野茂投手は,1990年に近鉄バッファローズへ入団する前に,新日鉄堺でプレーした。
- その日,バッファローやライオンも私のテントのそばにやって来たので,あまり眠れませんでした。
- 今年,楽天イーグルスは西武ライオンズやオリックス・バッファローズを上回った。
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