VXB-170とは？わかりやすく解説

VXB-170
VXB-170
	フランス国家憲兵隊のVXB装甲車
種類	装甲兵員輸送車（装輪装甲車）
原開発国	フランス
運用史
配備期間	1973 ～　現在
配備先	フランス; ガボン; セネガル
開発史
製造業者	ベルリエ
諸元
重量	12.7メトリックトン (12.5ロングトン)
全長	5.99 m (19 ft 8 in)
全幅	2.5 m (8 ft 2 in)
全高	2.05 m (6 ft 9 in)
要員数	3 名
乗客数	6 ～ 8 名
装甲	7 mm
主兵装	7.62 mm 機関銃× 1
副兵装	56 mm 自動擲弾銃
エンジン	ベルリエ V800M 8気筒ディーゼル
出力重量比	23 hp/t
懸架・駆動	装輪式
行動距離	750 km (470 mi)
速度	85 km/h (53 mph)
	テンプレートを表示

VXB-170はフランスの装輪装甲車。主にフランス国家憲兵隊によって、国内の治安維持に使用される。

概要

元々ベルリエによって開発されたが、ベルリエがサビエムと合併し、ルノートラック（現：Arquus）となった後、競合他社より安価であったにもかかわらず、サビエムで開発されたVAB装甲車に取って代わられた^[1]。200台未満の車両が生産された後、生産が停止した。

フランス国家憲兵隊では、VBRG（Véhicule blindé à roues de la Gendarmerie、日本語で国家憲兵隊装輪装甲車の意）と呼称する。

開発

1960年代後半に設計され^[要出典]、1972年にフランス国家憲兵隊によって選定されたが、フランス軍の装備を巡る競争においてサビエムのVAB装甲車に敗れ、1974年にルノーの下でベルリエとサビエムが合併したため、同一ブランドとして重複する製品となり、国家憲兵隊への納入が完了した直後に製造停止となった。

バリエーション

3つの用途に対応する装備構成が存在する。

国内向け治安維持・警備用: 基本車両、指揮車、ブレード搭載車、ウィンチ搭載車の4種類がVXBとしてフランス国家憲兵隊に調達されている。
偵察車
軽戦闘車

フランス国家憲兵隊向けVXBにはハイドロジェットを装備して、水陸両用車とすることも可能だったが、この追加装備は採用されなかった。

採用国

運用中

フランス - 155両

1974年からフランス国家憲兵隊機動憲兵隊に採用され、2018年現在、フランス本土、コルシカ島、フランスの海外領土で運用が確認されている。

VBRG（Véhicule blindé à roues de la Gendarmerie、日本語で国家憲兵隊装輪装甲車の意）と呼ばれ、7.62 mm AANF1 機関銃と56 mm ALSETEX クーガー自動擲弾銃が装備されている。災害時やデモ発生時のバリケード排除といった障害物の撤去のため、一部の車両はブルドーザー用のブレードやウインチを備え^[2]、コソボとコートジボワールのフランス軍憲兵隊に配備されているほか、フランスの海外県・海外領土、フランス本土で採用されている^[3]。