ニシノカオリ【ニシノカオリ】(食用作物)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第10053号 |
登録年月日 | 2002年 3月 25日 | |
農林水産植物の種類 | 小麦 | |
登録品種の名称及びその読み | ニシノカオリ よみ:ニシノカオリ |
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品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 佐々木昭博、谷口義則、塔野岡卓司、大西昌子、堤忠宏、坂智広、氏原和人、藤田雅也、吉川亮、野中舜二、新本英二、山口勲夫 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「北見春42号」に「西海157号」を交配して育成された固定品種であり、育成地(福岡県筑後市)における成熟期はやや早、耐倒伏性が強、うどんこ病抵抗性が強の製粉向きの品種である。叢性はやや直立、株の開閉はやや閉である。稈長、稈の細太及び剛柔は中、ワックスの多少はやや多、葉色はやや濃、葉鞘のワックスの多少はやや多、毛の有無・多少は無~極少、下垂度はやや大、フレッケンの有無・多少は無~極少である。穂型は紡錘状、穂長は短、粒着の粗密はやや密、穂の抽出度及びワックスの多少は中、芒の有無と多少はやや多、芒長はやや長、ふの色は淡黄である。粒の形及び大小は中、色は褐、千粒重は中、原麦粒の見かけの品質は中の上である。播性の程度はⅠ、出穂期及び成熟期はやや早、耐倒伏性は強、穂発芽性及び脱粒性は中、収量性はやや少である。粒の硬軟は硬、粒質は硝子質、製粉歩留はやや高、ミリングスコア及び粉の白さは中、明るさ及び色づきはやや低、吸水率は高、最高粘度はやや小である。しま萎縮病抵抗性はやや強、赤かび病抵抗性は中、うどんこ病抵抗性は強、赤さび病抵抗性は中である。「シロガネコムギ」と比較して、稈長が長いこと、粒質が硝子質であること、うどんこ病抵抗性が強いこと等で、「農林61号」と比較して、穂長が短いこと、粒質が硝子質であること、うどんこ病抵抗性が強いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和59年に出願者のほ場(福岡県筑後市)において、「北見春42号」に「西海157号」を交配し、その実生の中から選抜、以後、固定を図りながら特性の調査を継続し、平成9年に目標とする特性を有していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「西海180号」であった。 |
西之香【ニシノカオリ】(果樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第8557号 |
登録年月日 | 2000年 12月 22日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | 西之香 よみ:ニシノカオリ |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 七条寅之助、奥代直巳、石内傳治、生山巌、高原利雄、松本亮司、村田広野、浅田謙介、山本雅史、池宮秀和、山田彬雄、家城洋之、内原茂、吉永勝一、國賀武 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「清見」に「トロビタオレンジ」を交配して育成されたものであり,果形が扁球,果重が中,果皮色が赤橙の育成地(長崎県南高来郡口之津町)では12月下旬に成熟するかんきつである。樹姿は開張,樹の大きさ及び樹勢は中である。枝梢の太さ及び節間長は中,とげの多少は少である。葉身の形は紡錘形,波状の程度,葉身の大きさ及び葉身長は中,葉身幅は狭,網脈の鮮明度はやや明瞭である。翼葉の形は痕跡,葉柄の長さは短,太さは細である。花序の形成は単生,花(花蕾)の重さは重,花弁の形は紡錘形,長さ及び幅は中,色は白,数は5枚,花糸の分離の程度は分離,花粉の多少は中である。果実の形は扁球,果形指数は中,果頂部の形は陥没,放射条溝の有無は無,凹環の有無は無,果梗部の形は球面,放射条溝の多少は少である。果心の充実度は粗,大きさは小,果実の重さは中,果皮の色は赤橙,油胞の大きさは大小混合,密度は中,凹凸は凹凸混合,果面の粗滑は中,果皮の厚さは薄,果皮歩合は小,剥皮の難易は易である。じょうのう膜の硬さは軟,さじょうの形は中,大きさは小,色は濃橙である。果汁の多少はやや多,甘味は高,酸味は低,香気の多少及び種子数は少,胚の数は単胚である。発芽期及び開花期は中,成熟期は早で育成地においては12月下旬である。隔年結果性は中,浮き皮果の発生は無,裂果の発生は少,貯蔵性は中である。「清見」と比較して,果皮の色が赤橙であること,果皮が薄いこと等で,「あまか」と比較して,果形が扁球であること,酸味が低いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和41年に農林省園芸試験場興津支場(現農林水産省果樹試験場カンキツ部(静岡県清水市))において,「清見」に「トロビタオレンジ」を交配し,その実生を同カンキツ部(長崎県南高来郡口之津町)に移植,平成4年から系統適応性検定試験を実施して特性の調査を行い,9年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお,出願時の名称は「カンキツ口之津20号」であった。 |
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