ニシアオバ【ニシアオバ】(食用作物)
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登録番号 | 第14888号 |
登録年月日 | 2007年 3月 2日 | |
農林水産植物の種類 | 稲 | |
登録品種の名称及びその読み | ニシアオバ よみ:ニシアオバ |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 岡本正弘、田村克徳、梶亮太、溝淵律子、平林秀介、八木忠之、山下浩、西山壽、本村弘美、滝田正、齋藤薫 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「北陸130号」(後の「オオチカラ」)に「西海187号」(後の「ひとはな」)を交配して育成されたものであり、育成地(福岡県筑後市)における成熟期はやや晩生、脱粒性が難の発酵粗飼料向きの粳品種である。稈の長さは長、太さはやや太、止葉葉身の姿勢(初期観察)は半立、葉身表面の毛茸は中、葉の緑色の程度はやや濃緑、葉耳のアントシアニン色は無である。穂の主軸の長さはやや長、穂数はやや少、主軸の湾曲程度は垂れる、穂型は紡錘状、外穎の毛茸の多少は中、穎色は黄白、外穎先端の色(ふ先色)は白、護穎の長さは短、色は黄白、穎のフェノール反応は無である。芒は有、最長芒の長さは短、芒の分布は先端のみである。玄米の長さは長、幅は広、形は半紡錘形、色は淡褐、香りは無又は極弱である。胚乳の型は粳、出穂期(50%出穂)及び成熟期はやや晩生である。穂発芽性は易、耐倒伏性は中、脱粒性は難である。いもち病抵抗性推定遺伝子型はPi-a,km、穂いもち及び葉いもちほ場抵抗性は中、白葉枯病抵抗性品種群別は金南風群、白葉枯病ほ場抵抗性はやや弱、しま葉枯病抵抗性品種群別は日本水稲型(+)、ツマグロヨコバイ抵抗性品種群別は感受性群、トビイロウンカ抵抗性遺伝子型は+である。「ニシホマレ」と比較して、玄米が長いこと、いもち病抵抗性推定遺伝子型がPi-a,kmであること等で、「クサノホシ」と比較して、いもち病抵抗性推定遺伝子型がPi-a,kmであること、しま葉枯病抵抗性品種群別が日本水稲型(+)であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和61年に農林水産省九州農業試験場(現独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構、福岡県筑後市)において、「北陸130号」(後の「オオチカラ」)に「西海187号」(後の「ひとはな」)を交配し、62年に雑種第2代で個体選抜を行い、以後、固定を図りながら特性の調査を継続し、平成16年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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