ミナミノカオリ【ミナミノカオリ】(食用作物)
登録番号 | 第14302号 | |
登録年月日 | 2006年 7月 13日 | |
農林水産植物の種類 | 小麦 | |
登録品種の名称及びその読み | ミナミノカオリ よみ:ミナミノカオリ | |
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 氏原和人、佐々木昭博、田谷省三、堤忠宏、河田尚之、藤田雅也、谷口義則、関昌子、塔野岡卓司、坂智広、平将人、八田浩一、波多野哲也 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「Pampa INTA」に「西海167号」を交配して育成された固定品種であり、育成地(福岡県筑後市)における成熟期はやや早、粗蛋白質含量が多、しま萎縮病抵抗性が強の製パン向きの品種である。叢性はやや直立、株の開閉は閉、鞘葉の色は無である。稈長はやや短、稈の細太はやや太、剛柔、ワックスの多少及び葉色は中、葉鞘のワックスの多少はやや多、毛の有無・多少は無~極少、下垂度はやや大、フレッケンの有無・多少は無~極少である。穂型は紡錘状、穂長は短、粒着の粗密はやや密、穂の抽出度は中、ワックスの多少はやや多、ふ毛の有無は無、葯の色は黄、芒の有無と多少は多、芒長はやや長、ふの色は褐である。粒の形は中、大小はやや大、色は褐、頂毛部の大きさは中、粒の黒目の有無・多少は無~極少、千粒重及び容積重はやや大、原麦粒の見かけの品質は中の下、粗蛋白質含量は多、灰分含量は中である。うるち・もちの別はうるち、播性の程度はⅠ、茎立性、出穂期及び成熟期はやや早、耐湿性は中、耐倒伏性は強、穂発芽性はやや易、脱粒性は中、収量性はやや少である。粒の硬軟は硬、粒質は硝子質、製粉歩留及びミリングスコアはやや高、60%粉粗蛋白質含量及び60%粉灰分含量はやや多、粉の明度及び赤色みは中、黄色みはやや低、吸水率は高、バロリメーターバリュウはやや高、生地の力の程度は大、生地の伸長抵抗は強、伸長度はやや長、形状係数はやや大、最高粘度及びブレークダウンはやや小である。しま萎縮病抵抗性は強、赤かび病抵抗性はやや弱、うどんこ病抵抗性及び赤さび病抵抗性はやや強である。「ニシノカオリ」と比較して、ふの色が褐であること等で、「農林61号」と比較して、耐倒伏性が強いこと、粒質が硝子質であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成4年に農林水産省九州農業試験場(現独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構、福岡県筑後市)において、「Pampa INTA」に「西海167号」を交配し、6年に雑種第4代で穂選抜し、以後、固定を図りながら特性の調査を継続し、15年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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