デルフィニウムの花言葉
デルフィニウムの花言葉の由来
(1)「清明」の由来は爽やかな見た目からデルフィニウムの花言葉「清明」は、花の見た目が由来となっている。デルフィニウムは、基本の色が青であり、複数の花が連なっている見た目をしている。その、流れ落ちる水のような爽やかさや、花弁が重なり合っている美しい見た目を表現する形で、「清明」という花言葉が定着した。また、デルフィニウムが開花をするのは春であるが、その春が清々しい季節だということで、花言葉が「清明」となったとする説もある。
(2)花が青いことが由来となっている「寛大」「慈愛」
「寛大」という花言葉も、「清明」と同様に花の見た目が由来であり、デルフィニウムの基本色である青を、海に例えてある形だ。青い海のように広く深い心ということで、「寛大」が花言葉となった。また、青い花は、キリスト教における聖母マリアを象徴するものであるため、聖母マリアの心の深さを由来として「寛大」になったという説もある。そして、聖母マリアは慈愛の象徴でもあるため、青い花であるデルフィニウムの花言葉には「慈愛」も含まれる。
(3)「慈愛」はギリシャ神話が由来になったという説もある
デルフィニウムの花言葉「慈愛」は、心優しい青年オルニトプスとイルカを題材としたギリシャ神話が由来になっているという説もある。釣りが好きであったオルニトプスはある日、海で溺れかけていたところをイルカたちに救われる。そのことをきっかけに、オルニトプスとイルカたちは仲良くなるが、漁師たちは魚を食べてしまうイルカを邪魔だと考えていた。そして、オルニトプスとイルカたちが仲良くしている様子を見た漁師は、イルカの群れをまとめて捕獲する計画を立てる。
その計画を知ったオルニトプスは、イルカたちに合図を送り、逃がすことに成功する。しかし、オルニトプスは怒り狂った漁師たちに殺害されてしまう。それを悲しんだイルカたちが、オルニトプスの魂を救うよう神々に懇願した。その結果、オルニトプスは、花の形がイルカに似ているデルフィニウムへと生まれ変わったという物語だ。その物語を元に、イルカとオルニトプス、お互いを慈しみ合った者たちの象徴として、デルフィニウムの花言葉が「慈愛」となった形である。
(4)花の多さを気持ちの強さに見立てた「激しい愛着」
「激しい愛着」という花言葉の由来には、デルフィニウムの花の多さを、気持ちの強さに見立てたとする説がある。相手を思う気持ちが、計り知れないほどあるという意味だ。また、花同士が密着している様子から、相手と片時でも離れるのを拒むほど愛しているという意味合いで、「激しい愛着」だとする説もある。
(6)デルフィニウムが咲く季節が由来となった「陽気」
デルフィニウムは5月ごろに開花するものが多いため、「陽気」という花言葉もある。気温が高くなり、冬の名残が消え、これから夏に向かおうとする暖かい季節を表現する「陽気」が、そのまま花言葉になった形である。
(5)デルフィニウムのシルエットが由来となっている「高貴」
花言葉「高貴」は、デルフィニウムのシルエットが由来となっている。デルフィニウムは縦に長く伸びる植物であり、見る人に凛としているという印象を与える。背筋が伸び、堂々としている人の立ち姿を思わせることから、「高貴」という花言葉が付けられた。また、特徴的なシルエットをしていながら、決して悪目立ちをすることがないという上品さで「高貴」が花言葉になったという説もある。
⑦「幸福を振りまく」の由来は諸説ある
デルフィニウムには「幸福を振りまく」という花言葉があるが、その由来には諸説ある。ひとつは結婚式に関係する説で、デルフィニウムはブーケに使用されることも多い。そのことから、幸せのおすそ分けであるブーケトスにちなんだ形で、「幸福を振りまく」という花言葉が生まれた説である。また、デルフィニウムは、ひとつの茎に、花が隙間なく咲くのが特徴である。その花を幸せに見立て、周囲に振りまくことができるほどの幸福という意味合いで、「幸福を振りまく」という表現が花言葉になったとする説もある。
⑧無数の花が付く姿が由来の「誰もがあなたを慰める」
ひとつの茎に数多くの花が咲くデルフィニウムの姿は、「誰もがあなたを慰める」という花言葉の由来にもなっている。中心の茎に、無数の花が集まっている様子を、大勢の人がひとりの人の周りに集まり慰めている様子に例えた形である。
デルフィニウムの英語の花言葉
デルフィニウムの花言葉を英語で表現すると、「pure(清明)」「leniency(寛大)」「kindness(慈愛)」「ardent attachment(激しい愛着)」「cheerfulness(陽気)」「noble(高貴)」「sprinkle happiness(幸福を振りまく)」「everyone comforts you(誰もがあなたを慰める)」となる。デルフィニウムの色別の花言葉の解説
#青、水色「あなたを幸せにする」デルフィニウムの基本の色は青であるため、デルフィニウムの全般的な花言葉が青色に適用できる。また、青色には、「あなたを幸せにする」という花言葉もある。これは青いデルフィニウムが、結婚式に青色を取り入れるゲン担ぎであるサムシングフォーに選ばれることが多いからである。結婚によって相手を幸せにするという意思表明として、「あなたを幸せにする」という表現が、青いデルフィニウムの花言葉となった。また、水色も同様に「あなたを幸せにする」という花言葉を持ち、爽やかであることを強調する場合に選ばれることが多い。
#紫「高貴」
「高貴」はデルフィニウムの全般的な花言葉であるが、特に紫のデルフィニウムの花言葉として扱われることが多い。紫という色が、「高貴」を表す色であるからだ。
#ピンク「慈悲」「気変わり」
ピンクは、人の心の温かみを意味する色である。そのため、デルフィニウムの全般的な花言葉のひとつである「慈悲」は、ピンク色の品種の花言葉として使用される傾向がある。また、ピンク色のデルフィニウムには、「気変わり」という良くない意味の花言葉もある。
#その他
赤「ないものねだり」
黄「移り気」
ローズピンク「ありふれた愛」
白「可憐な瞳」
デルフィニウムの本数別の花言葉の解説
デルフィニウムの花言葉は、本数によって意味が変わることはない。デルフィニウムの怖い花言葉
デルフィニウムには、「傲慢」という、怖い意味になりかねない花言葉もある。「高貴」と称されるような気高い様子を、悪い意味で捉えた言葉である。周囲の人を見下したり、自分が世界の中心であるかのように振舞ったりするなど、決して良い意味にはならない。その「傲慢」の意味でデルフィニウムを贈った場合、相手の尊大な態度を非難することになったり、高くなっている相手の鼻を折るという意思表明になったりする。その結果、一触即発になったり、人間関係の大きなトラブルに発展したりするなど、怖い状況になる可能性が高い。さらに、デルフィニウムには「浮気」や「移り気」といった、悪い意味の花言葉もある。これは、デルフィニウムのバリエーションの多さが由来となっている可能性が高い。デルフィニウムには茎が1本であるエラータム系、茎が枝分かれしているシネンシス系やベラドンナ系など、複数の種類がある。その上、色の数も豊富である。したがって、どれかひとつを選ぶのが難しいという意味合いで、「浮気」や「移り気」となる。
不本意にも「浮気」や「移り気」がメッセージとして受け取られてしまうと、場合によっては刃傷沙汰に発展しかねない。避けたいものである。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
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