ゼロシステム(エピオンシステム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 06:26 UTC 版)
「ガンダムエピオン」の記事における「ゼロシステム(エピオンシステム)」の解説
ウイングガンダムゼロと同質の特殊な操縦インターフェイス。ウイングゼロと同じく「ゼロシステム」と呼称する資料と、「エピオンシステム」と呼称する資料があるが、作中ではトレーズが同質のインターフェイスであると語る。 このシステムはリアルタイムで推移する戦況を演算処理し、導き出された最良の戦術、および実行後予測される結果を搭乗者の脳に直接伝達する。また、脳内神経伝達物質の分泌量をコントロールすることでドーピングのような身体能力の向上を行うことも可能で、機動時のG負荷や痛覚などの感覚を緩和あるいは欺瞞させ、人体の限界以上の環境下での機体制御を可能としている。端的に言えば、パイロットに能力以上の力を出させ、勝利のみを追求するシステムである。ただし、同システムは伝達した戦術と搭乗者の理性・倫理を天秤に掛け、戦術の実行を強制させようとするため、通常の人間ではシステムに取り込まれてしまい、使いこなすことが困難となる。このため、搭乗者にはシステムからの望ましくない命令を取捨選択し跳ね除け、耐えられるだけの精神力が要求される。トレーズは「敵」を見失うヒイロ・ユイに道標としてこのエピオンを託すが、「その機体に乗って勝者になってはならない」と忠告している。 尚、本機では情報伝達をよりダイレクトに行うため、搭乗時はシステムや各部センサーと直結した専用のデータヘルメットを着用する。このため、コクピット内部は他の機体に比べモニターやコンソール類が極端に少ない。
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ゼロシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 10:36 UTC 版)
「ウイングガンダムゼロ」の記事における「ゼロシステム」の解説
人体と精神の不安定さを解決するために導入された操縦インターフェイス。正式名称の「Zoning and Emotional Range Omitted System」(直訳すると「領域化および情動域欠落化装置」)のバクロニムからゼロシステム (Z.E.R.O.System)と呼ばれる。 システムが分析・予測した戦況の推移と対処法、それによって起こり得る結果をパイロットの脳に直接伝達し、勝利のために取るべき行動をパイロットに強制的に提示する。コックピット内の高性能フィードバック機器によって脳内の各生体作用をスキャン後、神経伝達物質の分泌量をコントロールすることで、急加減速・急旋回時の衝撃や加重などの刺激情報の伝達を緩和あるいは欺瞞し、通常のパイロットでは操縦し得ない状況下での機体制御を可能とする。 しかし、ゼロシステムが提示する行動とは基本的に単機での勝利を目的としたもので、ときには味方の犠牲やパイロット自身の死といった非人道的な行動を強制し、パイロットに多大な精神的負荷をかける。そのため、このシステムを使いこなすには、自身の感情をコントロールし、かつシステムの命令を押さえ込むだけの強靭な精神力が要求される。 コックピット自体もゼロシステムに対応した構造を有し、コンソールには周囲の敵を立体的に捕捉可能な球状の3次元レーダーディスプレイ、複数の機体を判別するサブモニターとデータディスプレイが設置されている。メインモニターは、後継の5機とは異なり全天周囲モニターが採用されたが、実際に周囲の風景を映した描写は少なく、ターゲットマーカーだけを表示させて周囲の風景は非表示(ブラックアウト)させた状態で運用する場面が多かった。ゼロシステム発動時は、メインモニター全体が黄色く発光する。 テレビ版の1年後の戦いである『EW』まで、このシステムを用いて戦い抜くのはヒイロ・ユイのみである。 システムが予測・選択した行動をパイロットに強制するという特徴から、作中ではウイングゼロがパイロットの進むべき指針を見せるという描写がされている。ヒイロ以外の4人のガンダムパイロットおよびゼクス・マーキスもこの機体に搭乗しシステムを体験、おのおのの未来を垣間見る。また、カトルは一度だけガンダムサンドロックにシステムのコピーを搭載し、広域の集団戦闘における戦況分析と把握のためのサポートシステムとして利用する。
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