ズーラーノーン
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「オーバーロード (小説)」の記事における「ズーラーノーン」の解説
カジット・デイル・バダンテール 声 - 稲葉実 ズーラーノーン幹部の十二高弟の一人。 法国で普通の村人として生まれたが、子供の頃に脳内出血で亡くなった母親の死に目に遭えなかったことから、自身を強く責め母の復活を目標とするようになる。信仰を捨てた身のため、洗礼名の「デイル」で呼ばれることを嫌う。 思案の結果、通常の蘇生魔法では生命力の足りない母親を復活させるために信仰系魔法でない新たな魔法を開発することにしたが、それまでにかかるであろう膨大な時間を得るために己をアンデッドと化す魔力系魔法を修めるべく、遂にはかつて盟主が行った「死の螺旋」の遂行に手を出す。 外見はさして老齢というわけではなく40歳程度だが、禿頭のうえ極めての痩身、土気色の肌など生きながらにしてアンデッドを想起させる姿をしている。 腕の立つ十二高弟の中でクレマンティーヌに勝てる者は三人存在するが、その中にカジットは含まれていなく、アイテムを使用してもクレマンティーヌに対しての勝算は三割ほどである。 エ・ランテルにて5年かけた下準備の最終局面、現れたモモンらと戦闘になる。その際は所持するアイテム「死の宝珠」による強化の下、大量のアンデッドを支配し強力なスケリトル・ドラゴンも使役して的確な魔法でナーベを追い詰めた。一分野に特化した魔法詠唱者としての底力を見せたものの本気のナーベラルの一撃に一蹴され、こんがりローストされ死亡した。死体は安置所から忽然として消え、その後の経緯は不明。 アニメ版では、ナーベラルの第七位階の攻撃で原型を留めないほどの塵と化し、遺体も残らなかった。 ウェブ版での名はカジット・ノーライフ。 クレマンティーヌ 声 - 悠木碧 ズーラーノーン幹部の十二高弟の一人。 元は「疾風走破」の二つ名を持ち漆黒聖典の第九席次に籍を置いていた英雄級の実力者だったが、法国を裏切り風花聖典の秘宝「闇の叡者の額冠(ウェブ版では火の叡者の冠)」を奪い取る。 法国最強の漆黒聖典に在籍していたため、彼女に勝てる実力を有する者は十二高弟の中に三人しか存在しない。 外見は猫科の肉食獣を彷彿とさせる愛らしくも獰猛なもので、気まぐれに人命を奪う性格破綻者。常にふざけ半分の態度を崩さないが、実力への自負は高く激しやすい。カジットからはクインティアの片割れとも呼ばれ、己の生い立ちをなぜかと嘯く素振りも見せたが、その真意は不明。20代半ばを過ぎており、若作りをしているという。 戦法も見た目に違わず、武技による身体能力向上と軽装のもと瞬発力を活かし、手にしたスティレットの刺突による一撃必殺を得意とする。 特に意味も無く強弱も様々な数多の冒険者を屠り、ハンティングの勲章代わりに彼らのプレートを身につけ愉しんでいた。カジットの計画に協力する一環で行ったンフィーレア拉致の場に居合わせた「漆黒の剣」を全員殺害した。 そのことでアインズの怒りを密かに買い、その後はアインズと対峙する。戦士姿のためアインズとは気が付かず、本気を出さない戦士姿のアインズに善戦するが、それは只の演技で、自分の正体を明かし、彼が戦士の戦い方の教訓を得た後に捕らえらる。鯖折りによる処刑を宣告され、死による恐怖で激しく抵抗するも虚しく、最期は両腕で抱きしめられ内容物を上下に漏らしながら死亡した。死体は安置所から忽然として消え、その後の経緯は不明。 ウェブ版では帝国内部でズーラーノーンの下部組織である邪神を信奉する教団を使って暗躍中に、邪神として招聘されたアインズによって完全に教団は乗っ取られる。その際、圧倒的な身体能力と魔法を目の当たりにし、完全に心を折られ「盟主でも勝てない」と判断。仲間の神官を殺害してズーラーノーンを裏切り逃亡したため生存。 『ぷれぷれぷれあです なざりっく最大の危機』ではアイキャッチと小タイトルの報知に登場するが、登場の度にプレアデスの誰か1名に瞬殺されるという扱いであった。 『ぷれぷれぷれあです クレマンティーヌ逃亡編』では何者かの手により蘇った後、エ・ランテルより南方の酒場でユリ・ルプスレギナと遭遇する。その際はクレアと名乗ったがルプスレギナとの酒飲み対決の後、素の口調をからかわれ焦ったユリに吹っ飛ばされ死にかけとなった。次いでソリュシャン・エントマと遭遇し酒場同様ボロボロとなる。酒場で帝国への逃走を思案するなか、ユリからの情報を基に酒場に情報収集をしに来たナーベラルを目撃し恐怖するも、現れたシズに酒場からの逃走の協力を要請し承諾された。対価としてシズに自身が使用した武技について問われ「能力(超)向上」「不落要塞」の効果を教えた。しかし、シズに連れて来られた場所でモモンが大岩を遥か彼方に投げ飛ばすという身体能力を目撃し、世界の広さを知らしめられ今まで積み上げてきた自信を喪失した。最後は道端でモモンとすれ違うが、モモンもクレマンティーヌを思い出せないほどの無垢な表情となっていた。 盟主 ズーラーノーンを率いる盟主。 カジットやクレマンティーヌの口から存在だけが語られるのみで、現段階での正体は不明。強大な力を持ったアンデッドらしく、かつてとある都市を「死の螺旋」の儀式で滅ぼしたことがあるという。
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