スカンジナビアの民間伝承のエルフとは? わかりやすく解説

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スカンジナビアの民間伝承のエルフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 06:04 UTC 版)

エルフ」の記事における「スカンジナビアの民間伝承のエルフ」の解説

北欧神話キリスト教神話混合した、スカンジナビアの民間伝承のエルフは、デンマークではelver、ノルウェーではalvスウェーデンでは男性alv女性がälva呼ばれている。ノルウェーでの呼び名alvは、本当民間伝承ではあまり使われず、使われるときはフルドフォルク(huldrefolk)やヴェッテル(vetter)の同義語として使われる。フルドフォルクとヴェッテルは大地に住む、エルフというよりはドワーフに近い存在であり、アイスランドのhuldufólk相当するデンマークとスウェーデンでは、エルフとヴェッテルとは別の存在として登場するイギリス民間伝承登場する昆虫翼を持つ妖精フェアリーfairy)は、デンマークではalfer, スウェーデンではälvorと呼ばれているが、正し訳語feerである。デンマーク童話作家アンデルセンの、『バラ花の精』(The Elf of the Rose)に登場するalfは花の中に住めるほど小さく、“肩から足に届くほどの翼”を持っているアンデルセンまた、妖精の丘』(The Elfin Hill)でelvereについて書いている。この物語エルフは、デンマーク伝統的な民間伝承似て、丘や岩場に住む美しい女性であり、男たちを死ぬまで躍らせることができる。かの女たちはノルウェースウェーデンフルドラ(huldra)のように、前から見ると美しいが、背中から見ると木の洞のような姿をしている。英国民間伝承には小さく翼のないエルフ登場するサンタクロース同一視されているエルフを、ノルウェーではニッセ(nisse)、スウェーデンではトムテ(tomte)と呼んでいる。 北欧神話型のエルフは主に女性として、丘や石の塚に住むものとして、民間伝承にその姿を残している。スウェーデンのälvor(単、älva)は中にエルフ王と住む、驚くほど美し少女であった。彼らは長命で、この上なく気楽に暮らしていた。このエルフ例によって金髪で白い装いをしているが、スカンジナビア民間伝承登場する存在のほとんどがそうであるように、気分損ねると手に負えなくなる。物語において、彼らはしばし病気精霊役割演じる。最も一般的ほとんど無害な例では、älvablåstエルフのひと吹き)と呼ばれるひりひりする吹き出物がある。これはふいごを使った強力なお返しのひと吹き治すことができる。スカンジナビア特有の岩石線画であるSkålgroparは、そう信じられていた用途から、älvkvarnar(エルフ粉引き場)として知られていた。誰であれエルフ粉引き場に供物できればバター)を捧げれば、エルフなだめることができた。これはおそらく古代スカンジナビアの「エルフ供儀」(álfablót)に起源を持つ習慣だろう。 深い朝か夜の草原では、エルフたちが踊るのを見ることができた。彼らが踊ったあとには円状の何かができた。これはälvdanser(エルフ踊り)またはälvringar(エルフの輪)と呼ばれ、この輪の中で小便をすると、性病にかかると信じられていた。エルフの輪(フェアリーリング)は一般的に小さキノコの輪(菌輪)でできていたが、別種のものもあった(地衣類や他の植物や、そのように見えて広がった鉱床など。また、自生するキノコ当時スカンジナビア半島ロシアなど北方貧し農民にとっては、食肉代わる食感アミノ酸源である旨味持った貴重な食材であった)。 ”が湖に出会う岸辺で、あなたはエルフの輪を見出す。それは踏みならされ円を描く場所。エルフたちがここで踊ったのだ。Tisaren湖のほとりで、わたしはそれを見た。それは危険であり、そこに踏み進むか、そこにあるものを取り壊せば、病を得る。” エルフの舞を見た人間は、ほんの数時間そうしていたつもりが、実際に多く歳月過ぎていることに気付く。中世後期のオーラフ・リッレクランスについての歌では、エルフの女王が彼を踊りに誘うが、彼はこれを断る。オーラフはエルフの女王踊った何が起こるか知っており、また彼は自分結婚式のために家路に就いていたからである。女王贈り物申し出るが、オーラフはこれも辞退する女王踊らないのなら殺す、と彼を脅す。しかしオーラフは馬で駆け去り女王差し向けた病で死ぬ。彼の花嫁絶望ため息絶える。 エルフ美しく若いとは限らないスウェーデン民話、『Little Rosa and Long Leda』では、エルフ女性(älvakvinna)が、王の牛が今後かの女の丘で食べないことを条件に、ヒロインRosa助ける。かの女老女であるとされ、その外見から人々かの女地下住民一人だと見抜いた

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