シェンムー3再始動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 18:55 UTC 版)
詳細は「シェンムーIII」を参照 2015年、鈴木が独自に『シェンムーIII(3)』のディレクションを再開することになった(経緯は後述)。発表当初における『3』についての基本的な情報は下記の通りとされた(発売時期など、後に変更されたものもあるので後述の「開発略史」も参照のこと)。 企画はYS NETが行う(シェンムーのIPは2015年4月1日からIPを保有するセガホールディングスからライセンス許諾を得る形で利用する)。 実開発はネイロが、企画・プログラム作成協力はスタジオフェイク、販売はDeep Silverが全世界で担当。なおネイロの代表取締役である平井武史は『シェンムー』のメインプログラマーだった。スタジオフェイクのCTOである岡安啓司は『一章』・『II』でサブディレクターを務めており、本作でもサブディレクターを務める。開発には非公式にファンメイドで『シェンムー』のHDリマスター版を作っていた「Kid Nocon」なる人物も加わっている模様。 リリースするプラットフォームはPC(使用OSはWindowsを予定。Steamクライアント内での稼働)とPS4の予定。Windowsの必要動作環境はテンプレートを参照。 当初、完成時期は2017年12月頃を目指すとしていた。 主人公・芭月涼の声は日米版共にオリジナル版のキャストである松風雅也(日)とコーリー・マーシャル(米)が担当予定。ヒロイン・玲莎花の声は新規にオーディションを行った上でキャスティング。また、鈴木はインタビューでシェンムー3でも物語は完結しないことを明言している。 鈴木はインタビューで『II』までは『バーチャファイター』のエンジンを活用して制作していたが『シェンムーIII』ではゼロからエンジンを開発していることを明らかにした。 開発略史 ※日付は現地時間や日本時間が混在しているため、およそその目安。 2015年6月16日 - E3 2015でソニー・コンピュータエンタテインメントが会場で催したカンファレンスにおいて「応援の一環」として「鈴木裕が『シェンムーIII(3)』を制作するため、Kickstarterを用いたクラウドファンディングを開始する」事を発表。直後に鈴木の会社であるYS NETがプロジェクトページをオープンし、(同年7月18日(北米時間)まで約1ヶ月間のファンディングを開始。開始からわずか1時間44分で100万ドルに達し、「最も短時間で100万ドルを集めたビデオゲーム」としてギネスワールドレコーズに認定された。約8時間半後には当初の最低目標額である200万ドルに到達。これにより、『シェンムー3』の開発は正式に開始される事となった。更に、目標金額を達成した場合はソニーから資金支援を受ける契約を結んでいた。 7月17日 - 555万ドルを突破。ビデオゲームカテゴリーとしてはそれまでTOPだった五十嵐孝司の『Bloodstained: Ritual of the Night』の出資額を上回り、Kickstarter史上もっとも資金を集めたビデオゲームとなる。 7月18日 - ファンディング終了、この時点での出資総額は633万3295ドル(当時のレートで約7億8500万円)となった。 9月17日 - PayPalを使った追加ファンディング(開発費支援)を開始。7月のファンディング時は英語による支援方法しかサポートされていなかったため、主に日本語圏へのフォローとして行われる。期限は同年12月31日24:00まで。支援された額は前回の約633万ドルから上積みされるので、ストレッチゴールは650万ドルに設定(なおPayPalはクレジットカード以外の決済方法も使えるので、カードを所有していないファンも支援が行える。当初はカードの有無に関わらず決済通貨は米ドルのみだったが、後にカード決済ならば日本円でのファンディングも可能となった)。 2016年1月7日 - 追加ファンディングの金額が日本円換算で2,400万円突破。これによりストレッチゴールの650万ドル(アドバンスドバトルシステムに「ラグドールリアクション」搭載)達成。ファンディング期間は更に延長が決まり、次のストレッチゴールは700万ドルに設定。 2017年6月 - 『シェンムー3』公式サイトほかにて公開した「開発スケジュール情報」動画にて、鈴木裕が発売を当初の予定から約1年延期、2018年下半期に再設定すると発表。 8月 - 『シェンムー3』の全世界における販売権をドイツKoch Media社のゲームセクションである「Deep Silver」がYS Netより獲得する。 2018年5月11日 - 発売日を2018年下半期から再延期、2019年に設定すると発表。 5月24日 - 日本における玲莎花役の声優が照井春佳に決定、ボイス収録を開始。 7月20日 - 追加ファンディングによりストレッチゴールの700万ドル(アドバンスドバトルシステム「AIバトル」搭載)達成。次のストレッチゴールは750万ドルに設定。 8月21日 - ドイツのゲームイベント「gamescom」にて、発売日が「2019年8月27日」と発表される(どの地域における発売日なのか、具体的な発表は無し)。 11月22日 - ファンディングが事実上終了。最終的な出資総額は717万9510ドル(当時のレートで約8億1128万4630円)、総支援人数は81087人と発表された。
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