ゲームオーバーの語意
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 22:27 UTC 版)
「ゲームオーバー」の記事における「ゲームオーバーの語意」の解説
「ゲームオーバー」という言葉は、元々の意味では単に「ゲームが終わる」という意味でしかない。本来の意味では目的を達成し、エンディングやスタッフロールにまでたどり着いた場合も「ゲームオーバー」と称する。 ジャンル別でのゲームオーバーの条件としては主に以下のような例が存在する。ゲームによっては同じジャンルでもゲームオーバーの条件が大きく変わることや、同じゲームでも特定の場面では追加のゲームオーバー条件が設定されることなどがしばしばあるため、あくまでも基本的な例である。 シューティングゲーム・アクションゲーム 自機がすべて敵に撃墜された、もしくはミスにより主人公キャラクターをすべて失ったとき。ライフ制の場合はライフがすべてなくなったとき。 対戦型格闘ゲーム 対戦相手に敗北したとき。 アドベンチャーゲーム 誤った選択あるいは行動をして、主人公が殺される、または事件が迷宮入りするなど目的の達成に失敗したとき。 ロールプレイングゲーム 主人公、もしくはパーティメンバーが全て、敵の攻撃やトラップなどで死亡したとき、あるいはマヒや石化などの状態異常などで行動不能になったとき。 経営シミュレーションゲーム(育成シミュレーションゲームにもあてはまるものがある) 資産がマイナス(破産)になったとき。 一定の成績(ノルマ)を達成することができなかったとき。 スポーツゲーム 試合に敗北したとき。主に「ウイニングイレブンシリーズ」のカップモードなどが該当する。 ウォー・シミュレーションゲーム 自軍ユニットが全滅したとき、司令官など特定のユニットが倒されたとき、敵キャラクターが指定エリアまで進んだとき、自軍の本拠地が占拠されたとき、規定ターン数以内に戦闘を終結できなかったとき。 恋愛ゲーム 異性にふられる、または誰にも告白されず、特定の人物と結ばれなかったとき。 パズルゲーム 規定時間までにパズルを解けなかった場合や、手詰まりになったとき。 音楽ゲーム クリア条件を満たしていない状態で曲が終了した場合(ゲージ が指定された量に達しなかった場合)。主に以下の3パターンを採用しているゲームが多い。演奏の終了時に「ゲージが一定量以上なければゲームオーバー」となる場合。演奏の途中でゲージがなくなっても即ゲームオーバーとならない。 例:『beatmania』シリーズ、『pop'n music』シリーズ、『太鼓の達人』シリーズなど。 なお、『beatmania IIDX』シリーズでは通常タイプのグルーヴゲージを使用している際に見逃しPOORを50回連続で出してしまうとSTAGE FAILED演出がなされ、クリア失敗となるいわゆる「放置リタイア」が存在する(見逃しPOOR連続30回目からレーン上に「RETIRE?」の文字と見逃し50回で強制終了となる旨の警告が表示される)。 演奏の途中で「ゲージがなくなった瞬間にゲームオーバー」となる場合。演奏の終了時にゲージが少しでも残っていればクリアとなる。 アーケード・コンシューマゲームにおける例:『beatmania』シリーズのハードモード、『Dance Dance Revolution』シリーズ、『GUITARFREAKS』シリーズ、『drummania』シリーズ、『大合奏!バンドブラザーズ』(初代のレコーディングモード)など。また、1.の作品でもモードによってはこれに該当する。 スマートフォンアプリゲームにおける例:『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル』、『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』、『AKB48グループ ついに公式音ゲーでました。』、『ガールフレンド(♪)』など。 上記の両方が混在する場合。例:『KEYBOARDMANIA』シリーズ、『初音ミク -Project DIVA-』 など。 レースゲーム 規定時間までにチェックポイント、もしくはゴールラインを通過できなかった場合。 または、規定の順位以上の順位でチェックポイントまたはゴールラインを通過できなかった場合。 クイズゲーム 規定回数誤答したとき。 または、全問終了時の得点が、規定順位を上回らなかったとき。 テーブルゲーム 1対1のゲームで敗北したとき。 最下位になったとき。 または、与えられた持ち点を全て失った場合。 メダルゲーム 配当が発生しなかったとき。 または、発生した配当をすべて払い出し終わったとき。 テレビ番組 主にバラエティ番組のゲームコーナーやクイズ番組などで、提示された条件を達成できなかった場合に使われることが多い(ゲーム全体的なゲームオーバーでは『Run for money 逃走中』など、コーナー内のゲームオーバーでは『ネプリーグ』『VS嵐』など)。なお、1996年10月 - 1997年9月に放送されていた『超次元タイムボンバー』(テレビ朝日系)では、エンドカードの部分で「GAME OVER」と表示すると同時に、ウォード・セクストンによる「GAME OVER」というコールが挿入されていた。 なお、1980年代中ごろまでのアクション・シューティングゲームにおいては、特にプレイヤーに明確な目的がなく、自機・主人公をすべて失いゲームオーバーとなるまでひたすらゲームが続く方式のものが多かった(いわゆる永久パターンと呼ばれるもので、特にファミリーコンピュータのゲームに多く見られた)。『ファイアーホーク』では前作『テグザー』がそうなっていることを逆手に取り、前作の主人公が自機を破壊されるところから物語が始まっている。 1980年代から1990年代にかけてのアーケードゲームなどにおいては、デモプレイ中であることを示すために画面中央に、また複数人同時プレイ可能なゲームでの途中参加待ち 状態で、プレイしていない方のスコア表示部にそれぞれ「GAME OVER」と表示される作品が多く見られたが、ゲームオーバーの本来の意義を成さないとのことで、2000年代現在の作品では一部を除き、前者は「DEMONSTRATION」「DEMO PLAY」、後者は「INSERT COIN(S)」「PLEASE WAIT」といった表現に替えられている。 これとは別に『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』で、オープニングの後に主人公の部屋に現れたドラえもんの頼みを断り続けるとドラえもんがいじけるという、一種のギャグとしてのゲームオーバーが稀に存在する。主人公に協力を求める依頼に対する選択肢で「いいえ」を選択した場合に同じメッセージが繰り返されない珍しい例でもある。同じようなもので『たけしの挑戦状』ではゲームを始めてもいないのにゲームオーバーとなる選択肢が存在している。更には、プレイ中のゲームがコピーソフトであることを感知すると、強制的にゲームオーバーにしてしまうという例もある。 詳細は「コピーガード」を参照 また、ゲームオーバーの意味を『単にゲームが終わる』という元々の意味に近い形で捉えている作品もある(例『バンジョーとカズーイの大冒険』シリーズ、『ドンキーコング64』など)。 中にはクリアをしてもエンディングの画面でゲームオーバーとテロップが表示されるゲームもある(例『ミシシッピー殺人事件』『グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦』『電車でGO!』『デイトナUSA』など)。前述の通り、目的を達成したという本来の意味での「ゲームオーバー」では誤りではない。因みに、大方のゲームでは「CONGRATULATION」と祝福を表すメッセージを表示させることが多い。また逆にプレイヤーが目的未達の「ゲームオーバー」になった時でも「THE END」と表示される作品も存在する(1980年代前半のSNK製アーケードゲーム、『マッハライダー』『カラテカ』『アルゴスの戦士』など)。 音楽ゲームなどストーリーの要素が薄い作品などは、ゲームの結果に関わらず「THANK YOU FOR PLAYING」などと表示される作品もある。 特定の条件に当てはまると残りのプレイヤーストックやライフが一瞬で全てなくなり即ゲームオーバーになる「即死」が採用されているゲームもある。
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