クラブ「佐和」
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「女帝 SUPER QUEEN」の記事における「クラブ「佐和」」の解説
進藤の頼みで移籍したクラブ。銀座の老舗クラブで、客層は政財界の大物が多い。官僚たちが銀座遊びを自粛する風潮の煽りを受け、従業員の裏切りを受けたことでママひとり黒服ひとりの窮地に陥る。 藤村 佐和 店のママ。恰幅のいい老女。銀座では伝説の女帝とされ、彩香にとってホステスとしての育ての親となる。弘美と同じく麻里子とは旧知の仲であり、彩香の出生の秘密を知っていた。 生粋の銀座の女で、銀座の灯りが消えることは日本が沈没することと同義だとすら考えている。麻里子を娘のようにかわいがっていたこともあり、その実の娘である彩香をやはり娘や孫のように思い、引退を決意した後は彩香に自分の大切な着物を託した。 原作では末期癌により佐和の閉店挨拶中に倒れ、その後71歳で死去。ドラマ版では亡くなっていない。 進藤 英二 店長兼黒服。元々は会社員だったが、社長の使い込みにより倒産。行く当てもなく無銭飲食をし、リンチにあっていたところを佐和に救われる。 黒服としては超一流で、進藤目当てで通う客すらいる。また人脈も広い。彩香と一緒に仕事をするうちに彩香に思いを寄せ、佐和は進藤の気持ちを見抜いており「苦しい恋愛になる」と指摘されていた、佐和の死後一度思いを断ち切るため店を離れるが、彩香と相思相愛になり店に戻り結婚。彩香が妊娠しなにもかもが順風満帆だと思った矢先に間、医師から脳腫瘍で余命がないことを告げられる。産まれてくる子供に『明日香』と命名した。また亡くなった日は明日香が産まれた日と同日である。ドラマではキャスティング等の関係から伊達直人が進藤の役どころを兼ねている。 昌代 小太りでどこか垢ぬけない女性。聞き上手にしても極端すぎると懸念されるほど、受け身の姿勢。元々はスッポン通りのクラブ『カサブランカ』のナンバーワンだったが、スカウトマンの噂を聞いた佐和の思惑により進藤が引き抜いた。 同情を引くために表向きは古いアパートに住み、不幸な嘘の身の上話を並べ立てている。実際は億ション住まいで客の秘密を握ったうえで脅迫を行ったり、他のホステスの客を寝取るといった卑劣な手段を使っている。のちにそれが判明し、『佐和』のホステス達から責められていた。その直後、彩香を自身のマンションに誘い、自身が開く店のホステスにならないかと誘うが断られた。 後にクラブ『蘭』を開店。それまでは客の懐具合を見て来店させるだけだったが、開店後は雇ったホステスを使い肉体関係を持って客の秘密を探り出し、恐喝していたことが発覚。彩香は直人の協力を得て、昌代の握っている証拠を奪う。昌代は直人を刺し、逆に直人を守ろうとした愛人の明美に刺されて死ぬ。ドラマ版は未登場。 小島 リエ 本名は坂本リエ。色気のある気風の良い派手な女性で魔女や姉御など様々な異名を持ち店を転々としているが、客からも従業員からも人気は高い。彩香にとっても姉のような存在となる。 仕事は遊びの延長で楽しむものであるとし、銀座では佐和も一目置いているトップクラスのホステス。面倒見がよく銀座の女としてのプライドを持っていることから彩香の素人臭さを取り払う教育係として採用される。佐和と同じく銀座の灯りが消えることを懸念しており、彩香をトップとして通用する女にすることを目標としている。 のちに杉野と関係を持つが、梨奈が杉野の子供を身ごもった事をきっかけに破局。向島生まれの生粋の江戸っ子。
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