キャスティング等
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 08:09 UTC 版)
「日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声」の記事における「キャスティング等」の解説
岡田茂がスタッフには、脚本に八木保太郎、舟橋和郎ら、監督に関川秀雄、音楽・伊福部昭と、レッドパージで他の映画会社を追われた人たちを起用。またキャスティングは、俳優座の佐藤正之に「スターはいらないんだ。芝居がうまい役者使っていい映画を作って、会社の幹部を見返してやりたいんだ」と訴え、感銘を受けた佐藤が新劇の若手俳優を説得にまわり、低予算で製作に至った。当時は無名だった沼田曜一・信欣三・佐野浅夫・大森義夫ら俳優座、民芸、文学座の俳優を起用。やはり感銘を受けた杉村春子も出演した。スターシステム一辺倒の当時はスターが出演しない映画は皆無に等しく、異色のキャスティングだった。こうした新劇の役者も当時パージにあって金銭に困っていて、山城新伍に岡田は「いま、金に困ってるから、20~30万出しゃアイツらホイホイ来よるぞ」と言っていたという。 この他、本作のロケハンで、熊井啓を映画界入りさせるきっかけを作っている。
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