ガンキャノン・ディテクター
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「メタス」の記事における「ガンキャノン・ディテクター」の解説
メカニックデザイン企画『Z-MSV』で設定され(初出は雑誌『B-CLUB』第8号)、のちに小説・アニメ『機動戦士ガンダムUC』にも登場。 エゥーゴが支援組織であるカラバから「ゲリラ戦に適した砲兵的なMS」という要望を受け、AE社に発注した機体。地上戦に対応した設計がされており、安定した射撃性能が求められたため、メタスのムーバブルフレームを転用しており、これを利用して瞬時に射撃姿勢をとることが可能。外装はほぼ新規に設計されている。 名称はカラバのリーダーであるハヤト・コバヤシの一年戦争時の搭乗機であるガンキャノンにちなんでおり、塗装も同様に赤を基調としている。当初、完成した2機がシャトルから北米地区へ投下された結果、1機は着地を失敗して全壊するが、もう1機はほとんど損傷がなく、そのままカラバの戦力に加えられたという。第1次ネオ・ジオン抗争終結後は連邦軍の戦力として編入されており、複数機が確認されている。 武装 ビーム・キャノン バックパックから両肩口に1門ずつ装備。出力4.7メガワット。一部の量産機に装備されていた高出力のビーム砲をベースに、改良したシステムを搭載している。ジェネレーター直結が基本仕様だが、予備回路としてエネルギーCAPシステムも装備している。なお、137ミリロケット砲を装備するプランもある。 ビーム・ガン 左あるいは右肩に装備。出力2.3メガワット。ジェネレーター出力の関係上、通常はいずれか1門とされる。近接戦闘に対応したセミ・オートとなっており、威嚇や牽制をおこなう。 ビーム・ライフル 専用の携行武装で、銃身下部にグレネード・ランチャーを装備可能。出力2.7メガワット。カラバが保有していた複数のビーム用デバイスをまとめたもので、独自のセンサー方式による照準器をもち、急造ではあるものの高度な射撃性能を誇る。複数の機能や用途をもつ装備として、以降の装備調達の検証にも貢献している。 バルカン砲 頭部に2門装備。口径は30ミリとも60ミリともいわれ、ネモなどに採用されていた標準的なシステムともいわれる。 なお、両腰アーマー内側にグレネードあるいは137ミリロケット砲の弾体を4発ないし5発ずつ装着できる。 劇中での活躍 小説・アニメ『UC』では、宇宙世紀0096年にトリントン基地防衛の任務に就いており、ジオン残党軍と交戦する。アニメ版では2機が登場し、1機はドダイやベースジャバーを対空砲火で次々と撃墜するも、ホバー移動で急襲してきたドム・トローペンとドワッジとディザート・ザクには対応しきれず、一方的に撃破されている。 雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』では、宇宙世紀0087年にガウ改級輸送機アトバラナの搭載機として登場。北米戦線で運用されるほか、キリマンジャロ基地攻略戦にも参加している。 漫画『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』では、宇宙世紀0088年8月のネオ・ジオンによる地球侵攻作戦の際に北米ニューヤーク基地防衛の任務に就いている。 漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』では、宇宙世紀0090年にネモIII、バージムと共にコロニー防衛のために出撃している。 デザイン デザインは藤田一己。『UC』ではカトキハジメによってリファインされ、頭部やビーム・ライフルの形状など細部が変更されたほか、配色もコクピットハッチ以外は濃紺を基調としたものへ変更されている。 当初の設定画にラフが描かれている射撃姿勢は、股間部の地上固定用マウントは下に倒れるだけで、さらにバックパックからアウトリガーが伸びるものの、ほとんど体育座りのような姿勢だった。アニメ版『UC』でも同様の姿勢を再現する予定だったが、最終的には股間部マウントがアームで伸びた(アウトリガーはない)片膝立ちの姿勢に変更された。
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