カロヤン・ヨアニッツァの時代とは? わかりやすく解説

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カロヤン・ヨアニッツァの時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 07:29 UTC 版)

第二次ブルガリア帝国」の記事における「カロヤン・ヨアニッツァの時代」の解説

兄たちの跡を継いで皇帝即位したカロヤンは、かつてのシメオン1世同様にビザンツ帝国見本とした国家作るために積極的な外交政策推し進めるカロヤン国内貴族層に厳格な処置下して政権固め独立状態にあったマケドニアロドピブルガリア人支配者亡命先ビザンツ統治官に任命されていたイヴァンコと同盟を結ぶことに成功する1201年に北ブルガリアに残る最後ビザンツ領であるヴァルナブルガリア占領下入り、翌1202年ブルガリア東ローマ帝国の間に和約締結されブルガリア占領した地域獲得正式に承認された。また、1203年一時期ハンガリーに再占領されベオグラードとブラニチェヴォを奪還し帝国北部からハンガリー人放逐したカロヤンブルガリア正教会独立回復するためにローマ教会との関係を強化し1199年からブルガリアローマ教会交渉開始された。1202年から交渉活性化し1204年秋にローマ教皇からの使節タルノヴォ訪問したカロヤンローマ使節である枢機卿レオからブルガリア「王」戴冠されるが、カロヤン皇帝称号授与されたとみなしてブルガリア人ワラキア人皇帝」を自称した同年ブルガリアローマ教会権威認め協定結ばれ建国時から続いていたハンガリーとの戦争終息する。協定の締結後にブルガリア正教会ローマ教会からの干渉を受けることはほとんどなく、ブルガリア正教会実質的に東方正教会属していた。 1204年西欧から派遣され第四回十字軍によってコンスタンティノープル征服されラテン帝国建国されるラテン帝国初代皇帝ボードゥアン1世は、ブルガリア人隷属民であると宣言しブルガリア侵略意思顕わにした。ローマ教皇インノケンティウス3世ブルガリアラテン帝国対立解消しようとするが、教皇試み失敗に終わる。ラテン帝国軍はトラキア北部東部侵入しトラキア避難していた東ローマ貴族東ローマ帝国帝位条件ブルガリア保護求めた要請応えたブルガリア東トラキア住民反乱扇動し、またフィリッポポリス現在のプロヴディフ)とアドリアノープル現在のエディルネ)を占領した。 翌1205年4月14日カロヤンアドリアノープル現在のエディルネ付近戦いでラテン帝国軍に大勝収めラテン皇帝ボードゥアン1世捕らえて処刑した。しかし、ブルガリアの軍事成功トラキア東ローマ貴族に不安を与え、彼らはブルガリアとの同盟解消してラテン帝国の側に付いたカロヤン裏切り報復として東トラキア破壊略奪し征服地の住民ドナウ川沿岸部移住させた。カロヤンはかつて「ブルガリア人殺し」と呼ばれたバシレイオス2世のように「ローマ人殺し」の渾名呼ばれるうになるカロヤン1207年までに第一次ブルガリア帝国領有していたマケドニア地方大部分再征服するが、同年テッサロニキ包囲中に部下の裏切りによって急死するカロヤン死後暗殺首謀者であるカロヤンの甥ボリル帝位簒奪し、帝位の継承有していたアセン1世の子イヴァン・アセン(後のイヴァン・アセン2世)とアレクサンダル兄弟ルーシガリツィア公国亡命したボリル即位後、ブルガリア封建貴族は再び自立性強めロドピ中部マケドニア地方領主中央から独立した統治行い独自に外国同盟した即位当初ボリルカロヤン同じくラテン帝国路線を取るが、1214年ブルガリアローマ教会介入によってラテン帝国ハンガリー王国二国和平結んだ一方ブルガリア国内では貴族層と民衆両方ボリル統治に不満を抱くようになり、ヴィディンではボリル対す反乱発生した1217年イヴァン・アセン2世傭兵率いてブルガリア帰国しボリル戦い挑んだ。7か月に及ぶ包囲の後に市民城門開いてイヴァン・アセン2世迎え入れ1218年春にイヴァン・アセン2世ボリル廃位して帝位就いた

※この「カロヤン・ヨアニッツァの時代」の解説は、「第二次ブルガリア帝国」の解説の一部です。
「カロヤン・ヨアニッツァの時代」を含む「第二次ブルガリア帝国」の記事については、「第二次ブルガリア帝国」の概要を参照ください。

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