イヌに与えないほうがよい食べ物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 18:04 UTC 版)
「イヌ」の記事における「イヌに与えないほうがよい食べ物」の解説
「動物の愛護及び管理に関する法律」の第七条に「動物の所有者又は占有者は、命あるものである動物の所有者又は占有者として動物の愛護及び管理に関する責任を十分に自覚して、その動物をその種類、習性などに応じて適正に飼養し、又は保管することにより、動物の健康及び安全を保持するように努める」とあり、イヌの健康(や安全)の保持にも努めるべきであり、イヌの健康を害するようなものを与えないようにしなければならない。 イヌの健康に影響を与える食べ物については、それが良い影響なのか悪い影響なのかを問わず、科学的にすべてが解明されているわけではない。現在、健康によい、もしくは無害とされている食べ物でも、将来的に悪影響が判明したり長期的な調査によって長期間の摂取が好ましくないとされたりする可能性がある。以下に挙げる物は健康への悪影響が判明している食べ物であり、これらのものを好んで食べるイヌもいるため、飼い主が与えない、もしくは、拾い食いさせないように注意されている。 チョコレートこれは、チョコレート類に含まれるテオブロミンという成分によって中毒を起こすためである。体重10kgのイヌが約100g食べた場合でも発症のおそれがある。2009年度では、215件の中毒事例が報告されている。ネコも同様の理由で悪影響を受ける。 ネギ類(ネギ、タマネギ、ニンニク、ニラなど)これは、ネギ類に含まれる成分(アリルプロピルジスルファイドなど)がイヌの赤血球を溶かし、貧血を起こすためである(タマネギ中毒)。ネコも同様である。[要出典] 鶏の骨噛み砕いた際にササクレ状に割れるため飲み込んで消化管穿孔の原因になることがあるため、生の鶏を与える際は飼い主が注意深く観察することは大事。特に加熱されたものは更に骨が硬くなり危険[要出典]。 牛乳他の哺乳類と同様に生育にしたがい、腸内のラクターゼが失われて授乳に含まれる乳糖の分解が困難になり、下痢などを発症する乳糖不耐症を指す。これは犬に限らず健康な哺乳類全般で見られる。ただし、牛乳は犬の母乳に比べて乳糖の割合が高いことには留意すべき。幼犬で発症する場合は不耐ではなく個体ごとのアレルギーを疑うべきである。 キシリトールインスリンの過剰分泌による低血糖や肝障害を引き起こす。人とは異なり犬に対しては、キシリトールはインスリンを分泌させる力が強いため、血糖を異常に低下させてしまう。血糖低下による、意識低下、脱力、昏睡、痙攣、肝障害が起こる可能性がある。[要出典] キシリトールを0.1g/kg以上(体重10kgの犬で1g)摂取してしまった場合には要治療であるとの報告がある。 埼玉県獣医師会では、犬にキシリトールを食べさせないように、中毒を起こした場合はすぐに獣医師の診察を受けるよう注意を呼び掛けている。 厚生労働省の資料によると104週間の高濃度投与で肝臓への影響が確認できるが、単回投与における毒性は極めて低いとされる。 アボカド果肉や皮に毒素が含まれており、下痢や嘔吐を起こす危険性がある。種を誤食する恐れもあるので、イヌの届く場所に置かない。 たけのこ結石症のリスクを高めるシュウ酸を多く含み、与えない方がいい。味付けメンマは塩分も高く、与えない方がいい。 ブドウ(葡萄)(生ブドウ及び干しブドウ)腎尿細管壊死を起こす可能性がある。 犬の嫌いな言葉 2021年犬の情報サイトINUNAVIが全国の犬の飼い主672人に「愛犬の表情や態度について」のアンケート調査を実施。「苦手な言葉や嫌いな単語はある?」という質問に「ある」と回答した人は49.1%という結果となり、1位は「お風呂」2位は「病院・先生・お医者さん」3位は「お散歩」という結果に。
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