アンソニー・トゥーとの交流とは? わかりやすく解説

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アンソニー・トゥーとの交流

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 16:31 UTC 版)

中川智正」の記事における「アンソニー・トゥーとの交流」の解説

米国コロラド州立大学(英語版名誉教授アンソニー・トゥー台湾名:杜祖健博士刑死するまでの間に15回にわたって面会しており、同博士2012年時点で「今回中川氏率直に話してくれたので、多く事柄明るみ出たオウム教団の化学兵器生物兵器事情さらに詳しくわかった」と語っていた。死刑確定から刑の執行まで、法務省トゥーと元アメリカ海軍長官退官後にワシントン紛争予防のシンクタンク新アメリカ安全保障センター」を運営するリチャード・ダンチックの2人には特別面会を許可していた。ダンチックは約20回の面会行っている。ダンチックらはプロジェクトとしてなぜサリン事件起きたのかを調査しているのに対しトゥー毒物学専門家としてオウムサリンVXガス製造至った背景探っている。本来10分の面会時間特別に30許可されていた。中川独房生活のさびしさゆえに面会楽しみにしているとトゥー語っている。通常死刑確定すると、肉親弁護士以外は面会できない判決確定前に文通していた場合例外となる。トゥー最高裁上告棄却死刑確定した2011年11月18日2週間前に文通開始しており、面会できる権利得た面識はなかったもののダンチックより中川に会うことを勧められた。当初土谷正実死刑囚科学専門家であったため、土谷に会うことを希望していたが土谷の刑が確定していたため面会ができず、中川連絡取ったところ中川からも会いたい趣旨連絡があったため2011年最初面会行った死刑囚として中川心情不安定にさせないよう、死刑殺人という言葉の使用避けていた。 1994年トゥー専門誌現代化学』に、サリンVXガスなどの化学兵器に関する論文書いており、中川土谷2人もそれを目にして土谷自分でもVXガス製造が可能であると考え資料集め作成した中川から聞かされた。中川は、警察がかなり早い段階上九一色村サティアン土壌からサリン検出できたことを不思議に思っていたが、面会の際にトゥー自分警察協力した告げたところ、中川は1分ほど黙ってしまったという。が、その後「ああ、そうでしたか。先生お手伝いしたのですね。でも、オウムつぶれてよかったです。でなければ殺人がもっとたくさん起きていた」と言ったトゥーは、2017年起きた金正男暗殺事件以前実際に人間に対してVXガス使ったという公式の記録はなく、中川唯一の経験ある人間であることから、その経験記録は残すべきと考えるが、日本政府がそれを行っていないことを批判している。 2016年10月には化学専門月刊誌で、サリン事件概要説明するとともに、「地下鉄サリン事件サリン原料保管していたのは誰か」「第7サティアンサリンプラントサリンができていたのか」「サリン使ったテロが再び日本で起こるか」「どうして高学歴科学者オウム真理教入って事件起こしたのか」等のトゥーからの質問答えている。 2017年2月13日にマレーシア・クアラルンプール国際空港起きた金正男暗殺事件関しマレーシア警察によるVX検出発表前に金正男VX襲撃され可能性言及した手紙獄中からトゥー送っていた。 2018年アンソニー・トゥー連名執筆した化学兵器神経剤VXに関する論文5月21日日本法中毒学会の学術誌Forensic Toxicology電子版掲載された。この論文掲載中川こだわり持っていたという。 金正男暗殺事件取り上げた論文が「遺稿」として2018年7月雑誌現代化学8月号に掲載される報じられ7月18日発売8月号に「オウム死刑囚見たVXガス殺人事件 VX素手扱った実行犯はなぜ無事だったのか」のタイトル掲載された。 中川トゥー面会記録中川刑の執行までは公開できないことになっていたため、執行後の7月26日KADOKAWAから『サリン事件死刑囚 中川智正との対話』のタイトル公刊された。印税20%中川遺族渡されることになっている本書発売前から多く反響寄せられたことから、KADOKAWA異例とも言える発売前の重版おこなった

※この「アンソニー・トゥーとの交流」の解説は、「中川智正」の解説の一部です。
「アンソニー・トゥーとの交流」を含む「中川智正」の記事については、「中川智正」の概要を参照ください。

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