アルゼンチンでの活躍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 06:42 UTC 版)
「営団500形電車」の記事における「アルゼンチンでの活躍」の解説
ブエノスアイレス地下鉄B線で運用されているもと営団500形電車(2002年8月12日) 塗装変更後の同車(2015年1月23日) 塗装変更後の同車特徴の正弦波のステンレス板は塗りつぶされた(2013年1月10日) 最新塗装(2018年2月11日) 最新塗装(2017年7月14日) 黄色塗装と最新塗装の過渡期の塗装運転台を撤去した跡が見られる(2013年8月19日) 同車の車内奥に乗務員室の扉が見える(2008年11月6日) 同車の車内乗務員室跡を除いて側壁が白色系化されている(2006年1月28日) 先頭車として運用される車両の車内側壁が白色系化されている(2015年1月23日) ブエノスアイレス地下鉄にて修繕され、座席モケットが変更された車両の車内(2018年2月11日) 最後まで残っていた131両はアルゼンチン・ブエノスアイレスのメトロビアス社に売却され、1995年3月27日からブエノスアイレス地下鉄のB線で使用されている。導入にあたり、第三軌条の規格の違いによる集電支持梁の改造、床面の高さを80 mm上げる改造、車体幅不足を補うために車体側面にステップを設ける改造を受けている。他は営団時代の形態のまま使用されているが、これは現地の地下鉄では唯一の第三軌条路線であるB線の規格が丸ノ内線と似通っていたことが大きい。譲渡にあたり、営団のスタッフがメトロビアス社員に整備・運転の教育を徹底、とりわけ故障発生後の事後保守に頼っていたものを定期的な検査で故障の芽を事前に摘む予防保守へと転換を行い、以後故障発生率が著しく下がったという。 また、斬新な塗装は現地でも好評で、他の車両が現地での標準色の黄ベースの塗装である中、本形式はしばらくの間塗装変更されずに、B線のラインカラーの方を赤色に変更することで対応していた。しかし、2011年頃より本形式の一部で順次黄色ベースのメトロビアス社の標準色に塗り替えられた車両も見られるようになった(画像参照)。なお正弦波のステンレス板は取り付けられたまま灰色もしくは黄色の塗料で塗りつぶされた。 車両の内訳は以下の通りである。2015年頃からは老朽化による故障多発を理由に、路線延長の際の車両不足を補うために導入していたマドリード地下鉄からの中古電車(マドリード地下鉄5000形・6000形電車)を追加導入し本形式の運用離脱・廃車が開始された。なお、2016年現在で30両廃車されている。太数字は現地においても廃車された車両。 300形(7両、すべて中間改造車):304・306・310・311・315・325・328 500形(110両)先頭車として使用(46両):620・624・633・637・641・648・653・657・661・669・676・680・689・696・697 704・708・709・716・720・721・724・731・732・735・740・741・746・752・759 765・770・771・776・777・782・783・788・789・790・793・796・797・800・801・802 中間改造車(64両):584・590・593・602・619・623・634・639・640・647・650・656・678・679・687・690・691・698・700・703・711 712・713・715・719・722・725・726・729・734・736・737・738・739・744・745・749・750・753・754・755・756 760・761・762・766・767・768・769・772・773・774・775・779・780・781・784・785・786・787・794・795・798・799 900形(14両):903・904・907・908・909・910・911・912・913・914・915・916・917・918 本形式の開発にあたっての母体となったニューヨーク市都市交通局から、廃車になった編成を1本譲り受け、同市地下鉄で動態保存する意向があったものの、打診があった時点で残存していた全車が既にメトロビアス社向けとして丸紅に買い占められており、実現に至らなかった。 映画『BLOOD THE LAST VAMPIRE』実写版では、このメトロビアス社に譲渡された車両が東京の1960年代の営団地下鉄のシーンとして登場する。 ブエノスアイレスにおいても廃車になった車両は現地において12万アルゼンチン・ペソ(現地価格)で売却先を募っており、売却された一部の車両がアルゼンチン国内でフードコートとして再活用されている。
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