アギトの変身者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 10:06 UTC 版)
「仮面ライダークウガ (漫画)」の記事における「アギトの変身者」の解説
津上 雪菜(つがみ ゆきな) 25歳。一条の妹を含めた7人の女性を誘拐してそのうちの6人を殺害した犯人として逮捕・収監されているが、犯行時の記憶がなく、無罪を主張している。目覚めたばかりで衰弱していたラ・バルバ・デに操られ、7人の女性を誘拐したというのが事の真相であった。この事件は彼女の意思によるものではなかったが、恨みが高じて、脱獄後にバルバに似た女性と遭遇した際に殺害を行っている。 事件以後もバルバの支配下にあり、「霊石」によってアギトに変身させられクウガを襲う。その後バルバに操られたまま刑務所に行かされ、そこで会ったドルドが生み出した新たなアギトの攻撃を受け瀕死の重傷を負い、弟の腕の中で息絶える。彼女は完全な適合者でなく仮のアギトであったため、その死と同時に「霊石」は弟である翔一に受け継がれた。なお、遺体は駿河によって火葬されている。 テレビ版『アギト』における同人物については仮面ライダーアギト#沢木哲也の関係者を参照。 津上 翔一(つがみ しょういち) 津上雪菜の弟。姉の事件の前までは会社員だったが、事件後は会社を辞め、家も何度も引っ越した末に現在の勤め先であるパン屋の店長に出会う。その後は店長のようなパン職人になることを目標とし、姉のことで世間からの風当たりが強い中、明るく人に優しく生きている。しかし劇中の様々な出来事で精神的に追い詰められていき、思い込みが激しく無思慮な行動に走る不安定な一面が強く出るようになる。 兄がクウガであることに悩むみのりを助け、彼女の相談相手となる。それが縁で五代とも知り合い、意気投合する。 姉の死と同時に、彼女から「霊石」を受け継いでアギトとなる。姉の死と自身の変化に絶望して自殺を図ろうとするが、現場に駆けつけた駿河によって救われる。その後もアギトになったことに一人苦悩し続ける。 人間を襲う「失敗作」のアギトに遭遇した際、心ならずも自らもアギトに変身して倒すが、その直後に現れて翔一のアギトと「失敗作」を混同したクウガと小競り合いになる。しかし翔一も五代も、長らく互いの正体は知らないままに過ごしていた。 荒事慣れしていないのもあって戦闘センスには難があり、クウガと共闘した際には戦い慣れた五代に足手まといと判断されるほどだが、相手に強い敵意を抱き迷いがない時には見違えるほどの能力を発揮する。 テレビ版『アギト』における同人物については仮面ライダーアギト#津上 翔一を参照。 土倉 さやか・はるか(つちくら さやか・はるか) / 高野 玲子(たかの れいこ) 本作品オリジナルキャラクター。高野玲子が元の名前で、地下アイドルをしていたが、他のメンバー6人を殺害して逮捕され、二重人格を理由に責任能力なしを訴えるが服役、そしてアギトを生み出す実験台の一人となった。黒髪のストレートロング。 土倉さやかとして姿と名前を変え(整形し、基本的にツインテールにしており、髪色も異なる)、再び地下アイドルとして活動しており、翔一が不在のうちにパン屋にアルバイトとして入っていた。語尾に「☆」がついたり、「出会えタコライス」など語尾の最後の1文字に別の単語をくっつける喋り方をよくする。出会った翔一と交流を持ち、互いに惹かれ合う。 粗野な「はるか」との二重人格で、記憶は共有できない。はるかは五代と出会い、クウガであることも含めて五代に惚れ込み、体の関係を迫るなど強烈にアタックを仕掛ける。口は悪く人間関係にも不慣れだが、決して悪い人物ではない。はるかになるとツインテールをほどくことが多く、またこの間は黒髪として描写される。 幼少期に母親から虐待を受け、極限まで追い詰められたことではるかの人格が生まれ、母親を殺害している。しかしはるかが殺人をしたのはこれが最初で最後であり、メンバー殺害などその他の殺人は全てさやかによる犯行。さやかは「大切なものを奪う邪魔者は殺せばいい」という考えが身についてしまっている。翔一に依存するあまり、翔一が大切だと言ったパン屋の店長を殺害しようとし、それを止めた翔一を逆恨みして拘束、殺す前提でいたぶり始める。しかし「次は五代を殺す」と言ったのが決め手になって翔一が変身して反撃し、致命傷を負う。自分の過ちを悟ったさやかは翔一に別れを告げてはるかに切り替わり、戦闘中だった五代のもとに向かって身を挺して助けてから別れを告げ、息絶える。 さやか・はるかのアギトは女性的なフォルムをしており、ツノがハート型のような形状になっている。どちらの人格でも同様に能力を発揮できるが、さやかは突き技、はるかは関節技を多用している。 その他のアギト 「霊石」の力でアギトを生み出す企ては、上記の他にも数多くの囚人を使って行われ、何人ものアギトが生まれている。中には「失敗作」として不完全体のまま放棄された者もいる。サイコキラーで死刑囚の片桐章馬など、完全体のアギト変身に成功した者たちの集団は、ドルドに従い、ガギション・ゲゲルと称するグロンギ狩りを始める。 ドルドは翔一にも誘いをかけるが、翔一は彼らを姉の仇として拒絶する。
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