ふなまる水産三崎工場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 13:43 UTC 版)
「泣くな、はらちゃん」の記事における「ふなまる水産三崎工場」の解説
三崎町(現・三浦市南西部)にあるかまぼこ製造工場。 田中君(たなか くん)〈28〉 演 - 丸山隆平 パートのおばちゃんから人気がある若手男性正社員。越前さんを「神様」と例えて密かに想いを寄せる一方で、清美の気持ちに気づかず、彼女の普段の言動から「悪魔」と例える。はらちゃんが現実の世界へ降り立った際に初めて出会い、物事に疎いはらちゃんに様々なことを教える。越前さんとはらちゃんの仲を切ない思いで見守るが、後に現実の世界へ降り立った漫画世界の住人全員と出会い、ユキ姉に一目惚れする。しかし、ユキ姉からは避けられたり、冷たい態度を取られたり、きつく脅されたりするが逆効果で、心をますます掴まれていく。はらちゃんたちが漫画の世界の人間である事実を知った当初は驚いて戸惑うが、これまでの経緯から辻褄が合うことで納得し、受け入れる。最終話にて副工場長に昇進し、周囲から「副工場長」と呼ばれる。また、清美に片思いの相手を聞いた際に告白され、ようやく気持ちに気づき、驚愕する。 紺野 清美(こんの きよみ)〈20〉 演 - 忽那汐里 越前さんの同僚の正社員。口数が少なく、職場ではいつも不機嫌な様子を見せ、田中君に密かに想いを寄せるが素直な気持ちを出せずにいるため、田中君の教えを鵜呑みにしたはらちゃんに悪魔さんと呼ばれるようになる。越前さんについては、職場での理不尽な仕打ちに黙って耐え気持ちに覇気が無いことと、田中君が恋する相手であることから苛立ち、時にライバル心をむき出しにする。また、歌うことが好きであるが、恥ずかしさもあり、顔を隠して神社の前でギターの弾き語りをしている。 越前さんと矢口の会話を盗み聞きしたことと、現実の世界に出て来たマキヒロとの出会いによりはらちゃんと彼が漫画の世界から来た人物だと気付く。また、自分を素直に褒めて慕うマキヒロに惹かれて両想いになるが、マキヒロが長年の友人であるあっくんと共に漫画の世界へ戻る選択をしたために関係は終局する。最終話では顔を見せて、堂々と人前でギターの弾き語りをし、その際に田中から片思いの相手を聞かれて告白をする。 長沼さん(ながぬまさん)〈59〉 演 - 稲川実代子 越前さんの同僚のパート社員。仕事は雑で、頻繁に手を止めてパート仲間と主に「大橋さんの息子さん」に関する噂話をしている。また、勤務態度を遠回しに注意をする越前さんに対して因縁を付け、何かと理不尽な言動をする。現実の世界へ降り立ったたまちゃんと出くわし、玉田の幽霊と勘違いし、大騒ぎする。最終話ではしっかりと自己主張するようになった越前の勤務態度の注意を聞き入れるようになる。 中野さん(なかのさん) 演 - しのへけい子 渋谷さん(しぶやさん) 演 - よしのよしこ 越前さんの同僚のパート社員。長沼さんと仲が良い。越前さんに理不尽な振る舞いをしていたが、最終話では数々の経験を積んで成長し、工場長に出世した彼女から長沼さんらと共に勤務態度の悪さを咎められ反省する。 玉田(たまだ)〈没年50〉 演 - 光石研 工場長。仕事においてはかまぼこをこよなく愛するが、決断力に乏しい故に現場のおばちゃんパートをまとめる仕事は百合子に任せている。かまぼこを食べて涙を流して感動するはらちゃんを即日従業員に採用しようとするほど気に入る。また、はらちゃんと越前さんの恋の行方を気にし、その件ではらちゃんと語り合った際に家族もおらず孤独な身の上を打ち明け、はらちゃんに「たまちゃん」と呼ばれるほど互いに意気投合した矢先に会社帰りに深酔いして海に転落、溺死するが、はらちゃんの強い要望により越前さんの漫画に「たまちゃん」というキャラクターとして蘇ることになる(詳細は泣くな、はらちゃん#越前さんの漫画の世界を参照)。 矢口 百合子(やぐち ゆりこ) / 矢東薫子(やひがし かおるこ)〈44〉 演 - 薬師丸ひろ子 生産ラインのパートリーダーだが、正体は越前の憧れの漫画家・矢東薫子である。面倒見が良く、恋心に悩むはらちゃんの良き相談相手になったり、仕事においては玉田からの信頼が厚いが、理不尽な目に遭っても現状を変えようとしない越前さんには言い分を聞かず説教する。しかし、はらちゃんの出現以降は彼に対して悩む越前さんの相談を親身になって聞くようになる。漫画家だった頃にスランプで漫画の執筆が出来なくなり、ベランダから投げ捨てた漫画の原稿のファイルから現実の世界へ降り立ったユキ姉と出会い、共に楽しい日々を過ごすが、神様として慕われる重圧に耐えられなくなり、公には未発表で漫画の中の登場人物を皆殺しにした原稿を描き、実体化したユキ姉の存在を抹消、そのまま漫画家を引退する。 正体を明かすと同時に先述の経緯からユキ姉に恨まれていることを気に病み、一度は町を出る決意をしたが、後を追ってきた漫画の世界の住民と越前さんからの説得と、許す気持ちに変わったユキ姉からの言葉を聞き、思い留まる。最終話では漫画家・矢東薫子としてカムバックし、新しい漫画の連載を始める。
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