越前さんの漫画の世界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 13:43 UTC 版)
「泣くな、はらちゃん」の記事における「越前さんの漫画の世界」の解説
元々は矢東薫子の漫画の世界で生きていたが、矢東が彼らが銃殺されるという結末を描き、一度は死を迎えた。しかし、越前さんが自身の漫画に彼らを描いたことで蘇生され、死亡以前の記憶を残したままこの世界で生を繰り返すことになる。 ユキ姉(ユキねえ) 演 - 奥貫薫 居酒屋のカウンターに一人佇む姉御肌の女性客で、漫画の世界の紅一点。漫画ではいつもはらちゃんに殺人行為を煽る言動をするため、本心ではたまには前向きなことを言いたいと思っていた。最終話にて冗談めかして殺人を唆すセリフを吐きながらも前向きなことを言うセリフが描かれる。 過去に偶然行った現実の世界で、矢東薫子と出会い、共に楽しい日々を過ごすが、スランプに陥って重圧に耐えられなくなった彼女によって漫画の世界で仲間と共に殺されてしまう。そのため、漫画の世界においての「死」について詳しく知っており、はらちゃんが越前さんに片想いを覚えた時も好きになってはいけないと注意し、越前さんもいつか自分たちを殺すかもしれないと思い込んでいた。誤ってノートを処分されそうになった際は漫画の世界の仲間と共に現実の世界へ出る。その後、百合子(矢東薫子)と再会したことで、過去の経緯と越前さんも含む神様に対する不信を漫画の世界の住民たちに打ち明けるが、越前さんの決意を聞き、今までの考えを改めて百合子を許す。 矢東薫子の漫画の世界でははらちゃん行きつけのバー「Y’sバー」のマスターという設定である。 マキヒロ 演 - 賀来賢人 はらちゃんの飲み仲間の1人。漫画ではいつもはらちゃんの愚痴に同意するためはらちゃんには好かれているが、本心では自分の意見を言いたいと思っていた。最終話にてハラちゃんの考えに理解を示したうえで自分の意見を述べるセリフが描かれる。 はらちゃんの影響で現実の世界に興味を持ち始めたが、当初はなぜか現実の世界に行けず、不満を募らせていた。その後、あっくんの次に念願だった現実の世界行きを果たし、偶然出会った清美に一目惚れし、両想いになる。しかし、現実の世界の嫌な面を体験したことで、漫画の世界へ帰ることを決め、彼女との交際は終わる。 矢東薫子の漫画の世界でははらちゃんの後輩という設定であり、久々にはらちゃんと再会するシーンが描かれている。 あっくん 演 - 清水優 はらちゃんの飲み仲間の1人で、金髪のマッシュルームカットに眼鏡をかけた男性。漫画ではいつもはらちゃんに酒を勧めているが、本心では意味を持ったセリフを言いたいと思っており、最終話にて「犬が大好き」と明確な意味を持ったセリフを述べるシーンが描かれ、また膝の上に犬を載せている。 マキヒロとは対称的に現実の世界に行くことを望んではおらず、現実の世界へ偶然行ったことをきっかけに犬嫌いになってしまうが、2回目に現実の世界へ行った際に子犬のチビと触れ合い、克服する。その後は犬に執着心を抱くようになり、犬を見つけた際は興奮したり、ペットショップでもたくさんの犬と戯れて喜びを露わにするが、あくまでも「かわいい子犬」には大丈夫な程度である。 矢東薫子の漫画の世界ではバーの客という設定である。 笑いおじさん(わらいおじさん) 演 - 甲本雅裕 はらちゃんたちが座る席の隣客。漫画ではいつも声を上げて笑っているが、本心では本名も笑っている理由も不明である自分に不満を抱いており、後に越前さんと出会ってその疑問をぶつけるが、彼女もその理由を深く考えたことがないため、真相は不明のままである。また、越前さんの気持ち次第で描いてもらえないこともあった。しかし、最終話にて登場人物としてしっかりと描かれ、セリフも与えられた。 はらちゃんが現実の世界から持ち込んだかまぼこを食べたのがきっかけで、現実の世界へ行くことを望むようになるが、結局は住人の中では最後に現実の世界へ出る。また、漫画のノートが開かれると自分たちが漫画の世界へ戻ってしまうやりとりを聞いた際は絶対にノートを開かなければいいと提案する。 矢東薫子の漫画の世界ではユキ姉に好意を持つバーの客という設定であり、あっくんから「笑いおじさん」というあだ名で呼ばれているが本名は明らかになっていない。 たまちゃん 演 - 光石研 居酒屋の客。玉田の死を知ったはらちゃんが越前さんに頼み込んで作ってもらったため、容姿は玉田そのままだが、現実の世界で生活していた頃の玉田の記憶はない。また、漫画では偉そうな態度で他人を煽っている。偶然から現実の世界へ出てしまったところを長沼さんに目撃され、玉田の幽霊として騒がれる。最終話では、工場長という単語に懐かしさを覚えるセリフが描かれていた。
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